【漫画】「身内の声に反発ばかり…」要介護の父親を説得するには身内より第三者?“家族の介護”を描いたコミックエッセイが胸に迫る

家族の介護という問題に、いつか向き合わなければならない人も多いはず。もしもそれが、予期せぬタイミングでやってきたら…?実際に母親の死や家族の介護に向き合ったコミックエッセイが、Twitterで話題を集めている。
この漫画を描いたのは、「発達障害グレーゾーン」の特性を持つ
クロミツさん(@kuromitsu1510)
。「甘え」「怠慢」と世間から疎まれる“生きづらさ”を描いた作品
『灰低 生きづらい+グレーゾーン』
や、脳腫瘍に苦しむ父親の介護生活を描いた『電子書籍と親父の介護』を発表している漫画家だ。
今回紹介するのは、介護を通して家族に向き合うシリーズ
『令和介護録270日』
の10話と11話。弟さんのアドバイスによりソーシャルワーカーに会いに病院へと向かったクロミツさんは、父親の様子を詳細に書き留めたノートを見せると“要介護認定”の申請をすすめられる。さっそく、区の高齢者センターで申請書を提出するのだが、認定が下りるまで1カ月かかると言われ――。




要介護認定が下りるまでの1カ月間、介護が必要な父親との生活に不安をおぼえるクロミツさん。そこへ父親の親友であるホソキさんが訪ねてくる。父親が入院治療を頑なに拒否していることを知ったホソキさんは「息子と先生の言うことをちゃんと聞かなきゃダメだろ」「オレが無理矢理にでも病院に連れていくからな!?」と、強い口調で父親を説得。すると父親は「わ、わかったよ」と意外にもあっさりと受け入れ、中断していた入院治療を再開することになった。




ホソキさんに救われ、ホッと胸を撫でおろすクロミツさん。身近な家族よりも、第三者の説得のほうが受け入れられることがあるのかもしれない。SNSのコメント欄には「これほんと介護あるあるです...」「介護と言うより身内あるあるかも。儲け話、宗教を止めようとしても聞かない」といった声が寄せられていた。
身内の介護で困ったときは、ソーシャルワーカーはもちろんのこと、身近な知り合いを頼ってみるとよいだろう。
画像提供:クロミツ(@kuromitsu1510)