【漫画】10万円給付金も「Clubhouse」もハロウィンもぶった切り?“社会風刺イラスト”に共感者続々!

東京ウォーカー(全国版)

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各SNSを海水浴場に見立てた「SNS海水浴場」や、2021年に大流行した音声SNS「Clubhouse」をモチーフにした漫画、「月日が経つ早さ」を表現した動画など、ポップなイラストで時事ネタ作品を発信しているうのきさん(@UNOKINOKI)。毒っ気がありながらもクスッと笑える作品の数々は、SNSで万単位の“いいね”がつくことも多い。

アボカドでキャッチボールをするうのきさんの似顔絵イラスト。シュールな絵がクセになると評判だ


うのきさんの作品はどれも、人々が「思っているけどなんとなく口に出せない・言葉にできないこと」を表現している。今回は、制作秘話や話題になった作品の裏話などを聞いた。

「ネタはニュースから」時事ネタがひと目でわかる作品

毎日のように作品を投稿しているうのきさんだが、ネタが尽きないのは「毎日ニュースを見ているから」だという。

「桜が散る頃には元の生活に戻れますように」と願いが込められたイラスト


「ネタ収集は、主にテレビやネットニュースからですね。あとはお風呂に入っている時にふと思いついたりとかが多いかもしれません。日々落書きをしながら、ネタになりそうなものをとにかくずっと探しています」

また、イラストを描くうえで大切にしていることは「ちゃんと意味や意図が伝わるように描くこと」とうのきさん。「自分のイラストは“ネタありき”なので、絵でものを足すというよりはどれだけ引けるかが大事。足し算より引き算を意識しています」と話してくれた。

「人のいないハロウィン」

「水曜休み」

「10万円給付クーポン」


共感の嵐を呼んだ「SNS海水浴場」

うのきさんの代表作とも言えるのが、2018年に話題となった「SNS海水浴場」という作品だ。FacebookやTwitterなど、4つのSNSの性質の違いを第三者の目線から皮肉った4コマ漫画で、「的を射ている!」と7万件もの“いいね”を獲得した。

各SNSがどんなツールなのかが一発でわかる、「SNSの参考書」のような作品


実は「SNS海水浴場」が話題になったのは同じ内容のツイートを4回した時だったという。最初に投稿したときは反応も薄く、2回目と3回目も鳴かず飛ばず。それでも諦めなかったうのきさんが4回目に投稿すると、まさかの大反響。WEBメディアでの紹介や雑誌に掲載されるなど、一気に話題となった。

「必ずしも『反応が薄い=ネタがおもしろくない』ではなく、『見てもらえさえすれば評価してくれる』ということを理解しました。なのでSNSでは作品を見てもらえる導線作りが大事なのだと、この時に学びましたね」と、“発信し続けること”の大切さを話してくれた。

「校長先生の話もこうできたら…」。誰もが一度は経験したことがある1シーンだ


熱狂的な「Clubhouse」ブームも一刀両断!?

2021年に大流行した、音声SNS「Clubhouse」。招待制であることや、有名人の素のコメントが聞けることが相まって熱狂的なブームとなった。「SNS海水浴場」に引き続き、うのきさんは「Clubhouse」もイラスト化。

「異常な盛り上がり方がおもしろくもどこか滑稽で、すぐに『描こう』と思いました。『ウケるだろうな』という感覚ではなく、いつもの流れで普通に時事ネタとして制作しましたね」とうのきさん。しかしこの作品も、4.2万件の“いいね”がつく大反響。予想外の出来事にうのきさんも驚いたという。「Clubhouse」ブームが落ち着いた今、うのきさんがどのようなイラストを描くかも気になるところだ。

音声SNS「Clubhouse」の異常な流行を取り上げた作品。「右下の人は自分そのもの!」と、多くのコメントがあった

「ダフ屋出現」。「招待枠が売買される」という問題が起こったことから描かれた1コマ

盛り上がりも少し経てば落ち着き、部屋を出ていく人たち(「Clubhouse」を使わなくなる人たち)を表現

当時「Clubhouse」のアプリがiPhone専用だったため、他の機種を使う人にとっては蚊帳の外だった


イラストに4コマ、動画もこなすマルチクリエイターに!

本やCM、WEBサイトなどでイラストを担当し快進撃を続けるうのきさんだが、2021年後半はイラストだけでなく4コマ漫画や動画にも力を注ぎ始めた。

そのなかでも特に注目されたのが「月日が経つ早さを表現してみました(1月〜12月)」という動画で、あまりに早く過ぎ去ってしまう時間の流れをアニメで表現したものだ。


「今後も動画制作をしていこうと思えたのは、この『月日が経つ早さ』の動画がきっかけでした。実はこれ、短いGIFを1つ1つ繋げただけなんですよね。もともとアニメは興味があったのですが、動画制作は時間もかかるし無理だろうと思っていました。ですが、ワンシーンずつ描いて編集アプリで繋げれば長編になるじゃん!って気づいて、そこで制作したのがこの動画だったんです」

この動画はSNSで多くの共感を得て7万の”いいね”を獲得するほどに。さまざまなメディアに取り上げられ、うのきさんの動画作品の代表作となった。

パパになったうのきさんが描く子育て漫画や動画も大人気

うのきさんが動画作品と共に力を入れているのが「子育て」だ。2021年に第1子が誕生し、現在子育てに奮闘中。その際に思ったことや気づいたことなどをアニメや4コマ漫画に落とし込み、作品制作を行っている。

「子育ての記録として子育てアニメをつくるようになりました。最初は子育て漫画を描こうと思ったのですが、すでにSNSなどで描いている人がたくさんいたので、同じことをやってもおもしろくないと思ってアニメに踏み切りました。腕が伸びたりなどの変な演出は加えてますが、細かな動きなどは自分が体験したことをそのまま描いています。共感してくださる方がたくさんいらっしゃって、とてもうれしいです!」


うのきさんの子育て動画はユニークな表現で描かれ、TwitterだけでなくTikTokでも好評。「漫画やイラストとはまた違ったファンができてとてもうれしいです」とやりがいを感じているという。

「パパは5番」

「親バカ」

「子供から見た世界は未知で楽しい」


フォロワー急増中!「世の中にあるものをもっとおもしろく」

2021年中頃はTwitterのフォロワーが1万人以下だったが、イラストや動画が大人気になったことで、およそ半年後の2021年後半には4万人以上に。うのきさん自身も「去年だけですごく増えたので僕もびっくりです!」と驚きを隠せないほど。しかしここでとどまることなく、今後もやりたいことがたくさんだという。

「去年からアニメ制作を始めたので、企業のCM制作をしてみたいです。今まではイラストレーターとして企業などの依頼に沿った絵を描いて納品するという形だったのですが、今年からは企画段階から参加できるような仕事を得られたらと思います。自分の発想をフルに使えたら、世の中にあるものをもっとおもしろくできるのでは?と思っています。そのほかにもアプリ開発をしたり、プロダクト制作などもしたいですね!」

「不法投棄をなくす方法」

「地震の次の日」


人々に笑いと癒やしを提供してくれるうのきさんのイラスト。今後はどんな皮肉イラストや子育て動画が生まれるのか?目が離せない!

うのきさんの「今年の感じ2021」。1年が過ぎ去るスピードはとっても早い、と実感したそう


取材・文=福井求

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