【漫画】女子が来たらごっこ遊びは中断!?レトロなタッチで子供の人間関係あるあるを描く漫画にほっこり
昭和を思わせる世界観を舞台に、子供時代の“あるある”を切り取った漫画『しなのんちのいくる』をSNSに投稿している漫画家の仲曽良ハミさん(@nakasorahami)。
『しなのんちのいくる』の主な登場人物は、生意気盛りの男の子「いくる」、中学生の姉「しなの」を中心に、その家族や個性豊かな友達たち。どこにでもいるような親しみあふれるキャラクターたちが繰り広げる、思わず「あった!あった!」と言いたくなる日常の1シーンを切り取り、ギャグタッチで描いていく。
今回も仲曽良さんの解説と共に、「ノスタルジー系あるある」とも言える作品の魅力をご紹介!
女子を気にするお年頃?「男子の生態」
一見無邪気に遊んでいるように見えても、しっかり異性を気にしているのが子供のかわいいところ。この話に登場する男の子たちも、女子がいるというだけで遊び方がガラッと変わってしまう。

「ごっこ遊びって最高に楽しいんですけど、小学生ぐらいになると少し恥ずかしかったりしましたね…。大声で技の名前を叫んだりするんですけど、部外者に聞かれるとすごく恥ずかしかったです。でもやりたい、みたいな葛藤がありましたね」
母の秘策はいつもトンチンカン!「お母さんのアイデア」
『しなのんちのいくる』にたびたび登場し読者を笑わせているのが、子供のことを思うがあまり不思議なアイデアを思いつくお母さん。今回は幼少期のいくるにぴったりな(?)暑さをしのぐ方法を編みだす!

「小さい頃はジョウロにハマってましたね。他のおもちゃより断然おもしろかったです。きっとお母さんは伸び伸び遊べるように、いつも気にしてくれていたんですね」
友達と見た新たな世界と母の思い。「タクんち」
何か1つの共通点がきっかけで、急激に距離が近くなるのは大人も子供も同じこと。クラスにあまり馴染めていない、いくるの同級生・タクくんが、“ゲーム”という共通点で人との関わり方を知っていく。途中からタクくんのお母さん目線で進むストーリーは、涙なしでは読めない。

「この話は、タクというキャラに多くの読者さんが興味を持ってくれたので描きました。ここ最近では1番反響が大きかった作品になりましたね」
姉とのケンカ、勝利の鍵はハサミ!?「禁じ手」
年齢が低ければ低いほど、きょうだい喧嘩では力の差が理由で年下が負けがち。この話でも、コテンパンにされたいくるが姉・しなのにリベンジを果たすために、驚きの方法を思いつく。

「体の大きさが違うから、取っ組み合いではお姉ちゃんには絶対に勝てませんでしたね。だから、どんな方法を使ってでも一矢報いたかったんですが…難しかったです(笑)」
ちょっと切ない、だけど最後は笑顔になる仲曽良さんの作品。次回はどんなノスタルジーあるあるで楽しませてくれるのか。乞うご期待!
取材・文=橋本未来