【漫画】「お姉ちゃんでしょ」と言われ続けた長女が限界に!餅まきにごっこ遊び…あの頃を思い出す子供あるある漫画
昭和を思わせる世界観を舞台に、子供時代の“あるある”を切り取った漫画『しなのんちのいくる』をSNSに投稿している漫画家の仲曽良ハミさん(@nakasorahami)。
『しなのんちのいくる』の主な登場人物は、生意気盛りの男の子「いくる」、中学生の姉「しなの」を中心に、その家族や個性豊かな友達たち。どこにでもいるような親しみあふれるキャラクターたちが繰り広げる、思わず「あった!あった!」と言いたくなる日常の1シーンを切り取り、ギャグタッチで描いていく。
今回も仲曽良さんの解説と共に、「ノスタルジー系あるある」とも言える作品の魅力をご紹介!
お姉ちゃんはツライよ!「お姉ちゃんとは」
姉弟で揉めごとが起きると、いつも「お姉ちゃんなんだから」と我慢を強いられてばかりのしなの。理不尽さを感じながらも、どこか憎めないいくるとの姉弟愛を描いた作品。

「この漫画は、世の中の“お姉ちゃん”たちに読んでほしくて描きました。公開後は予想以上に反響が大きくて、『わかる!わかる!』とたくさんのコメントをいただきましたね」
大人も子供も大はしゃぎの無法地帯!「餅まき」
新築の厄払いとして行われる「餅まき」。盛大にまかれる縁起物の餅やお菓子をゲットするため、子供はもちろん大人たちも参加する一大イベントとなっている。子供たちは、誰よりも大量の獲物を獲得するため、巧妙な作戦を企てる!

「お菓子をタダでもらえる地域の一大イベントでしたね。ただ子供も大人も関係がない無法地帯状態で、子供の頃は知恵をしぼって大量ゲットを狙ったものでした」
終わらない戦いがここにある。「ごっこのルール」
子供時代に没頭した遊びといえば、アニメや漫画のヒーロー・ヒロインに扮した「ごっこ遊び」。明解なルールが設定されていないため、戦いの結末にどうしても意見が対立してしまう。

「ピンチから復活して相手を倒すシナリオが1番興奮します。ただ、台本があるわけではないのでそのシナリオは相手には伝わっていません。全てアドリブ劇で永遠に続きます。なぜなら、全員主人公だからです…」
父と息子だけが楽しい男のロマン!「父さんのバイク」
昭和から平成にかけて、車やバイクを趣味に持つ人は多かった。この作品に登場するいくるのお父さんも、長年の夢であったバイクを購入。いくるを相手に得意気な様子で愛車を自慢するが、思わぬところでツッコミが入る。

「父が車やバイクを整備しているのを見ているのが好きでした。男のロマンがそこにはあったのかもしれません。当然、母と姉は呆れていましたけどね(笑)」
おねだりは背後から攻めるが吉!?「父さんの大きな背中」
お小遣いで購入できないものは、両親の顔色を見ながらおねだりするしかなかったあの頃。いくるも同じく、思いもよらない作戦で父親にラジコン購入を迫る!

「欲しいおもちゃを買ってもらうために、常に父への交渉のタイミングをうかがっていました。とはいえ、漫画のようなベタな方法はほぼ失敗でしたね。結局、酔っ払っている瞬間に攻めていくのが1番効果的でした(笑)」
感動作からクスッと笑えるものまでがそろった今回の作品。次回はどのような話でノスタルジーな気分に浸らせてくれるのか。お楽しみに!
取材・文=橋本未来