【漫画】子供の頃の大事件といえば“給食ぶちまけ事件”!?「帰りの会」に姉弟喧嘩…懐かしさ爆発のあるある漫画
昭和を思わせる世界観を舞台に、子供時代の“あるある”を切り取った漫画『しなのんちのいくる』をSNSに投稿している漫画家の仲曽良ハミさん(@nakasorahami)。
『しなのんちのいくる』の主な登場人物は、生意気盛りの男の子「いくる」、中学生の姉「しなの」を中心に、その家族や個性豊かな友達たち。どこにでもいるような親しみあふれるキャラクターたちが繰り広げる、思わず「あった!あった!」と言いたくなる日常の1シーンを切り取り、ギャグタッチで描いていく。
今回も仲曽良さんの解説と共に、「ノスタルジー系あるある」とも言える作品の魅力をご紹介!
裏切りと友情が渦巻く!「帰りの会」
その日学校で起こった出来事を、良いことも悪いことも報告し合う謎のイベント「帰りの会」。何かしら心当たりがあるいくるたちはゾワゾワが止まらず、ついにはクラス全体を巻き込む大騒動に発展していく。

「どの小学校にも『帰りの会』ってあったと思うんです。基本、男子と女子のチクリ合いになるのですが…。やっぱり、圧倒的に男子が不利でしたね」
一度は見たことがある最大のピンチ!「給食をぶちまける子」
小学校の楽しみの1つといえば、給食の時間。係の生徒が、クラス全員分のお腹を満たすおかずを抱えて教室まで運ぶのだが、あまりの重さに給食をぶちまけてしまうことも。その当事者になってしまうと…?

「こうした給食のぶちまけ騒動は、年に数回ありましたね。そのたびに、こぼしたクラスに分け与えるよう全校放送が入っていました。思い出すだけでゾッとします(笑)」
いつ消えて、いつ点くの?「冷蔵庫の秘密」
子供の頃は身の回りのものに何でも関心を持つもの。いくるが気になってしまったのは、冷蔵庫。ドアを開けたり閉じたりしながら、その秘密を暴こうと奮闘する。

「明かりがいつ消えるのかが気になってしまいました。これをやっている人は少ないかなと思っていたのですが…。コメントを読むと、みんな結構やってるんですね(笑)」
ハトも人を見ている?「野生の勘は鋭い」
姉弟と言っても、性格が全く違ういくるとしなの。ハトに餌をあげる様子1つとっても正反対。この様子をやさしく見守る母親は、「ハトも人を見ているんだな」とそっと思いを馳せる。

「母親目線で描いたお話ですね。同じ姉弟であっても少し違う、2人の性格が表現できたお話になりました」
悔しくても泣けない!「姉ちゃんは昔から強い」
お姉ちゃんとして、「いつも強くなければならない」と考えているしなの。とはいえ、まだまだ子供。悔しさに耐えて、“強いお姉ちゃん”を演じ続けようとする。その健気な姿にグッときてしまうエピソード。

「弟の前では決して泣き顔を見せない、姉のプライドを描きました。そしてとばっちりを食らう弟は空気を読み、要領がよくなります。これが姉弟の愛というものでしょうか」
懐かしさのあまり笑えて、ちょっと切ない物語が揃った今回の作品。次回はどのような物語でノスタルジーな気分に浸らせてくれるのか。お楽しみに!
取材・文=橋本未来