【漫画】内向的でHSPな、私らしい人生を歩んでいきたい!大事なのは「自分を知ろうとすること」
皆さんは「内向的」や「HSP」といった言葉をご存知でしょうか?一般的に「内向的」とは内省し、ゆっくりと慎重に行動することを好む人で、「HSP」とはHighly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)の略で、とても敏感な人のことを指します。
この連載はそんな内向的でHSPな、ここみさんによる実体験を元にした漫画とエッセイです。題して「私は私を幸せにする方法を知ってるんだ」。人によっては「あるある」と共感したり、「へ~」という新発見があったり、はたまたクスリと笑えたり、ほっこりしたりもしてしまう…。そんなエピソードを隔週でお届けします。
最終回の今回は自分を幸せにする方法について。大切なのは「自分を知ろうとすること」で、それこそが幸せの鍵を握るというお話です。






私は私を幸せにする方法を知ってるんだ
幸せとは、なんでしょうか。皆が追い求めるもの。でも実体はなかったり、あっても人によって形が違うもの。
私にとっての幸せは、ひっそりとした些細なものが多いです。
なにかいいことを考える時間、朝のコーヒー、毛布にくるまる時、昼寝、私の苦手を解消してくれる世の中の便利なものに触れた時。
注文がうまくいった時、会議が無事に終わった時、外から帰ったときの家の静けさ。
内向的な人やHSPの人とじっくり話ができた時、外向的な友達と違いについて話し合えた時。
人と心が近づいた気がした時。
そんな穏やかで柔らかい幸せを感じ取りたいと日々思っています。
そんな幸せを感じるためには、自分を知ることが必要なのでしょう。
なにで心地よく感じ、なにが不安なのか。
なにをしたら嬉しくて、どんなときに悲しいのか。
なにが自分の強みで、なにが弱みなのか。
なにが好きで、なにが嫌か。
本当はどうしたいのか、どうして欲しいのか。
自分を知らなければ、自分の人生の舵を握ることができません。そして、本当に自分のことを知ることができるのは、自分だけなのです。
疲れたらどうしたい?何人、何時間くらいなら楽しいままでいられる?エネルギーがあるのは朝or夜?仕事で優先するものは?本当に欲しいものは?
そうやって、自分が誰で、なにを望むかをしっかりと見つめること。
例えば、「友達が欲しい」という気持ちがあったとしても、それをゴールにすると、100%相手に合わせてしまったりして回り道してしまうかもしれない。
「正直あまり無理はしたくない」「お互いにありのままでいられるような友達が欲しい」という願望まで見えれば、「オンラインのコミュニティに入ってみようかな」「まずは自分から自己開示してみよう」など次のステップも考えられるのでしょう。
人の些細な言動が気になる。でも人が嫌いなわけではない。コミュニケーションが嫌いなのではなく、環境によって苦手なものがあるだけ。本当は話したいことだってたくさんある。
このように自分に問いながら私は私を見つけてきました。
自分を知れば、自分が快適だと思うゾーンや自分の限界がなんとなくわかる。快適な場所や相性の良い人を見つけることができるし、逃げることもできる(人生において逃げることは、時にはすごく大切です)。
限界を知っているからこそ、時には挑戦したり頑張ることもできるのです。
そして、自分を知るということは、他人を知ることでもあります。人との関係は生きていく上で切っても切れないものなので、自分を知ることは、相手のことを知ることにも繋がっていきます。その過程の中で、人間関係は育まれていくのでしょう。
情報が多い世の中で本当の幸せを見つけていくには、自らの意志が必要なのだと思います。大きく立派な勇気がなくとも、自分の人生を心地よいものにしていくんだという意志が。
もちろん、「いつでも前向きであれ」と言いたいのではありません。「深く考えず前向きに行こうぜ!」とかって言われたら、きっと私を含め内向的やHSPの人は困ってしまいますよね。
辛いことがあった時は、とことん辛さに浸って、泣いて怒って休んでいい。その気持ちさえも、ちゃんと受け入れてあげてほしいのです。寂しくなるときや悲しくなる時もある。傷つく時もある。
そんな時、私はダメだからと、我慢して、人生を諦めないで欲しいのです。心の奥底には自分を幸せにするんだっていう意志を置いておいてほしい。
私はどんな時も、自分と向き合うことで、穏やかな心を探し続けたいです。自分がどうやったら心地よくいられるのか考え続ける。幸せとは「こういうものだ」と言われて納得するよりも、自分の中で考えて出てきたものの方によっぽど価値があるように思います。
これからも私は内向的でHSPな、私らしい人生を歩んでいきたいと思います。猫背気味な私だけど、気持ちだけでも胸を張って。
あなたも、あなたのままでどんな道にも進めるってこと忘れないで欲しいです。私は私だから大丈夫だし、あなたはあなただから大丈夫なのです。
どうかその足取りが、速くなくとも、勇ましくなくとも、軽やかなものでありますように。