【漫画】一人親の自分が倒れたら、意思表示できない息子は生きていけるの?不安でたまらない/自閉症育児奮闘記

コミックエッセイ連載「自閉症育児奮闘記~今できること」は、シングルマザーのまるさん( @shishishishimr )と、発達障がいと診断された幼い息子・リュウくんの日常を描いた作品だ。ただでさえ大変な初めての育児に加え、息子の成長への不安や戸惑い、悩みが描かれ共感を呼んでいる。また、そんな親の苦しみをよそに、ゆっくりと確かに成長していく息子の姿も微笑ましい。14回目となる今回は、一人親である自分がもし倒れたら息子はどうなってしまうのか、と不安に駆られたエピソードを紹介する。

※本作で紹介している症状は、個人の体験談でありすべての人に当てはまるものではありません。症状で悩んでいる場合は医師・看護師等の専門家に相談してください。

「ひとりで発達障がい児を育てるということ」1/3

「ひとりで発達障がい児を育てるということ」2/3

「ひとりで発達障がい児を育てるということ」3/3

自分にもしものことがあったらリュウ君はどうなる…。ふとよぎる不安。まるさんは、健康と身の安全は絶対に確保しなければと心に誓う。もう一つ心配なのは、リュウ君の意思を伝える能力だ。

「生きていく力」1/15

「生きていく力」2/15

「生きていく力」3/15

「生きていく力」4/15

「生きていく力」5/15

「生きていく力」6/15

「生きていく力」7/15

「生きていく力」8/15

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「生きていく力」11/15

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「生きていく力」13/15

「生きていく力」14/15

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リュウ君一人では誰にも助けを求められない可能性も…。まるさんはずっと気がかりだったが、リュウ君が少しずつ成長することで状況が変わった。今では、まるさんが冷蔵庫に隠したヨーグルトを自分で見つけて食べるまでに!

「簡単にでも調べておこう」1/3

「簡単にでも調べておこう」2/3

「簡単にでも調べておこう」3/3

行政などの支援もいざという時の生命線となる。事前に調べておくことで、まるさんの不安も少し和らいだ。

リュウ君から「命に関わる要望がやっと出てきた!」と喜んだ

自分にもしものことがあったら…まるさんが不安に思ったきっかけは、ごみ捨ての時だった。「住んでいる地域のごみ収集場所が家から少し離れた車道の向かい側にあり、だいたい息子がテレビを見ている隙にゴミを捨てに行くんです。ある朝、車が途切れるのをボーッと待っている時に『もし今うっかり自分が車に轢かれてしまったら、家に1人でいる息子はどうなってしまうのだろう…』という考えが頭をよぎりました」

もしものときに大切なのが、生きるための欲求を周囲に伝える能力だ。だが、当時のリュウ君は、気に入らない動画を見ていて『オシマイ』などとは言ったりするものの、“要求”を伝える言葉はほぼなかった。それだけに、リュウ君が「チャチャー(お茶が飲みたい)」と言ってきたときは感激。その気持ちは、漫画に描かれている「生きるレベルが一つ上がった!」という表現に詰まっている。「『命に関わる要望がやっと一つ出てきた!』とうれしくなりました。今は『お腹が空いた』とまでは言わないのですが、冷蔵庫を開けて食べたいものを指示してくれたりもします。そのうち『体調が悪い』の意思表示もできるようになってほしいです」

リュウ君の“できること”が少しずつ増えてきて、まるさんにも少し心の余裕がでてきた。「日常生活の動きができるようになってきているのは安心します。服はまだ怪しいですが、ズボンを脱ぐ・履くだったり、リュックを背負うなどの動きがいろいろとできるようになってきました」。リュウ君がまるさんを安心させるような“生命力”をさらに見せてくれるのか、成長を見守りたい。

取材・文=折笠隆

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