【漫画】アスペルガー夫のエピソードをSNSで発信したら共感の声が続々!悩むのは自分だけじゃないと前を向けた

2022年9月22日 18:00更新

東京ウォーカー(全国版)

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アスペルガー症候群(自閉スペクトラム症)と診断されたご主人とのちょっとユニークな日常生活をInstagramで発信している、ちくわさん( @chikuwa_bloger )。彼女のコミックエッセイ連載「好きになった人はアスペルガーでした」は、ちくわさんとご主人の出会いから、沸きあがる違和感、まさかのカミングアウトを経て、それを受け入れ結婚するまでを描く。いよいよ最終回となる今回のテーマは「真の仲間探し」。

子供のような無邪気さや裏表のない言動に好感を抱き、テニススクールの担当コーチ(のちのご主人)と交際を始めたちくわさん。ある日彼から自分がアスペルガー症候群であることを打ち明けられたが、ちくわさんはそれを受け入れた上で結婚した。そんな中、ご主人に対する愚痴を最も信頼するお母さんに否定され、孤独のどん底に突き落とされる。

第15話「真の仲間探し」

第15話「真の仲間探し」1

第15話「真の仲間探し」2

第15話「真の仲間探し」3

第15話「真の仲間探し」4

第15話「真の仲間探し」5

ちくわさんはご主人と新婚旅行に出かけたが、相変わらず奇想天外な行動に振り回されヘトヘト。お母さんに言われた言葉も重くのしかかる。

第15話「真の仲間探し」6

第15話「真の仲間探し」7

第15話「真の仲間探し」8

第15話「真の仲間探し」9

第15話「真の仲間探し」10

第15話「真の仲間探し」11

第15話「真の仲間探し」12

ところが、新婚旅行でのご主人のエピソードを同僚に話したら大爆笑。それ以来、ちくわさんはご主人が巻き起こす“事件”をメモしておくようになった。

第15話「真の仲間探し」13

第15話「真の仲間探し」14

第15話「真の仲間探し」15

第15話「真の仲間探し」16

第15話「真の仲間探し」17

第15話「真の仲間探し」18

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第15話「真の仲間探し」20

第15話「真の仲間探し」21

Instagramで発信したご主人のエピソードにたくさんの共感の声が!「悩んでいるのは自分だけじゃない」と、ちくわさんは心が軽くなるのを実感する。

第15話「真の仲間探し」22

第15話「真の仲間探し」23

第15話「真の仲間探し」24

第15話「真の仲間探し」25

第15話「真の仲間探し」26(完)

そして子供も生まれた。相変わらず“事件”は絶えないが、楽しい家庭生活は続いている。ちくわさんはこれからもSNSで発信を続けていくと心に決めた。

新婚旅行の最初の夕食は、水を注いだカップラーメン

ちくわさんによると、新婚旅行でのご主人のエピソードは大変なものだった。いくつか挙げてみると、
・仕事の引継ぎが出発当日まで終わっておらず、空港で「間に合わない」と手伝わされた
・飛行機の搭乗直前に「急に食べたくなった」と赤福8個入りを買ってきた。機内に持ち込めないため、口に目一杯放り込みながら大急ぎで搭乗。なお、ちくわさんはあんこが食べられず、ご主人もそれを知っていたのだが…
・ご主人が予約したホテルが超ボロボロ。真っ暗な共同シャワー場で泣きながらシャワーを浴びた

また、テニス好きな2人の大きな目的は現地で全米オープンの試合を見に行くことだったが、
・予定していた夕食の時間に、ご主人が衝動的に「この試合も見たい」と言い出した。結局夜遅くなってしまい、初日の晩餐はカップラーメンに水を注いで食べた(先述の通り安いホテルでお湯すらなかった)
・2人で試合を見ていたが、他の会場の選手も気になるご主人。振り回され疲れ果てていたちくわさんが「(他の試合を)もう1人で見に行っていいよ」と伝えると、本当に言葉をそのまま受け取って見に行ってしまった。スタジアムに残されたちくわさんは1人ぼっちで観戦することに

ちなみに、旅行中ずっとハイだったご主人は、帰国後数日寝込んだという。

Instagramでの発信で、マインドがガラリと変わった

SNSでご主人のエピソードを発信し始めたちくわさん。結婚当初はブログを使っていたが、エピソードの背景などを文字だけで伝えるのには限界があり、Instagramに切り替えた。「イラストの方が感情や状況が伝わりやすく、どうしてコミュニケーションのずれが生じたのか第三者に分かりやすく伝えられると思ったんです」

とはいえ、ちくわさんとしてはあくまで発信することが重要だった。そのため、反響やコメントがたくさん付くことは全く想像していなかったそう。「漠然と、大人の発達障がいが認知されればいいなぁとは思っていましたが…。こんなにも同じ立場の人が大勢いらっしゃるんだと、その反響の大きさに驚きました」

またちくわさんは、そんな人からの共感の気持ちがここまで自分を前向きにしてくれるとも思わなかったという。「私のInstagramのコメントやDMには『同じ気持ちの人がいるってだけで救われます』『読めば読むほど、なんだか気持ちが楽になります』というものが多く、(共感の声によって前向きになれる)この感覚は私だけではなかったのだと実感しました」

ちくわさんのフォロワーは発達障がいのパートナーをもつ人はもちろん、当事者や学校支援の人、職場に特性を持つ同僚がいる人など幅広い。「それだけ、大人の発達障がいというものが少しずつ身近なものになりつつあるとも感じています。今後も発達障がいのパートナーを持つ目線で、楽しいことも、辛いことも、悲しいことも、うれしいこともリアルに発信していきたいと思っています」

発達障がいについて、さらに幅広く認知されてほしい

最後に、ちくわさんよりメッセージが。「この作品をお読みいただけたことに、心からの感謝を伝えたいです。発達障がいは、例えば目が見えない、足が不自由などとは異なり見た目では分かりづらい障がいです。そのため周囲が手助けをしにくく、当事者さんは非常に生きづらさを感じながら過ごしています。それはパートナーも一緒で、周囲の理解を得ることが難しいため誰からも共感されず、孤独に陥ってしまいます。もっと多くの人が発達障がいを知り、受け入れることで、今よりも少し優しい世の中になることを私は期待しています。私たち夫婦のドタバタストーリーでしたが、この漫画が少しでも発達障がい当事者のこと、そして共に暮らすパートナーのことを知ってくださるきっかけになったのであれば、これ以上にうれしいことはありません」

なお、ちくわさんのご主人の場合は、人の気持ちを想像できない特性に加え、多動性や衝動性に代表されるADHD(注意欠如・多動症)の特徴もあるタイプ。漫画内や記事に出てくる特徴の描写はあくまでちくわさんとご主人のケースに対する説明で、すべてのアスペルガー症候群の方に当てはまるわけではないことを念のため補足しておく。

取材・文=折笠隆

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