【漫画】「翻訳アプリの実験台」と思いきや…海外で受けたさりげない気遣いに「シブイ心配り」の声

外国語がおぼつかなくても、海外でのコミュニケーションの支えになる翻訳アプリ。精度も年々向上し、今では海外旅行中には欠かせないという人も少なくないはずだ。そんな翻訳アプリをきっかけにした、旅行中の心温まる体験談にTwitter上で「優しい」と反響が集まっている。

「精度をテストしたかった」翻訳アプリの実験台に選ばれたと思いきや…遠まわしな心配りにほっこり画像提供:五箇野人(@gokayajin)さん

「精度をテストしたかった」翻訳アプリの“実験”のうれしい真相

海外のさまざまな国や地域を旅した体験を実録漫画として描き、11月10日(木)にはシリーズ3冊目の『つかれたときに読む海外旅日記(3)』の書籍発売も予定されている五箇野人( @gokayajin )さんの海外旅日記シリーズ。今回注目を集めたのは、10月に投稿された新作エピソード「海外で日本人てことで実験台にされた結果。」だ。

五箇野人さんが中南米のある国を旅していた時のこと。宿にチェックインする際、受付スタッフの男性の言葉が聞き取れなかった五箇野人さんだったが、チェックインといういつもの流れであることから推測で受け答えをしていた。

「海外で日本人てことで実験台にされた結果。」(1)画像提供:五箇野人(@gokayajin)さん


その宿に滞在中、同じ男性スタッフから声をかけられた五箇野人さん。「ちょっと手伝え」と、男性はスマートフォンのアプリ画面を見せてきた。

日本語で喋るよう求められ、アプリに向かって「このアプリは何ですか?」と話しかける五箇野人さん。するとアプリからはスペイン語の音声が聞こえてきた。

男性が試したのは翻訳アプリ。「私は精度をテストしたかった」と、宿にはいろいろな国の人が宿泊することから翻訳精度を確かめたのだと、アプリの日本語音声で五箇野人さんに説明する。

「海外で日本人てことで実験台にされた結果。」(2)画像提供:五箇野人(@gokayajin)さん


「自分は日本語のちょうどいい実験台…」と納得しかけた五箇野人さん。だが、男性はそのまま「アプリの名前コレ。」と使用したアプリ名を教えてきた。そう、この“実験”は「五箇野人さんがこの国で問題なくこの翻訳アプリを活用できるか」が目的だったのだ。

チェックイン時のぎこちないやり取りでスペイン語が話せないとスタッフが察してのことだと気付き、五箇野人さんは遠回しな親切にうれしさが溢れるのだった。

「シブイ心配り」お互い笑顔になる素敵なコミュニケーション

旅行者にとっては切っても切れない「言葉の壁」にまつわる気遣いを振り返ったエピソード。Twitterへの投稿には6000件以上のいいねとともに、「シブイ心配りだったんですね」「さりげなく優しい紳士だ」とスタッフの細かなホスピタリティに感銘のコメントが集まった。

五箇野人さんに話を聞くと、普段の旅の中でも翻訳アプリは活用しているそう。「ただ、チェックインなどの定型に近いやり取りの場合は雰囲気で乗り切ることが多いので、その時は翻訳アプリを出しませんでした」と話す。

その様子に、五箇野人さんがアプリを持っていないと思いすすめてくれたのだろう宿のスタッフ。男性からの心遣いに、「もともと口数が少なく強面な感じの方だったのでビビり気味ではありました。そこからの、このさりげないお心遣いだったので沁みまくりました」と五箇野人さんは振り返る。

その後、おすすめされた翻訳アプリを街を巡る中で実際に活用したという五箇野人さん。

「市場で昼飯を食べる時、注文で実際に使ってみました。無事に問題なく使えて、宿に帰った時に紳士に報告すると、満面の笑顔ではないですが嬉しそうな表情に見えたのでこちらもテンション上がりました」と、さらにほっこりする後日談を教えてくれた。

取材協力:五箇野人(@gokayajin)

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