「子供を産む=ぜいたく」日本で出産できるのは金持ちだけ!?【2人目妊娠したら糖尿病になった話】【作者に聞いた】
2人目の妊娠中、妊娠後期の血液検査から高血糖が発覚。再検査(OGTT=ブトウ糖負荷検査)の結果、下された診断は
「妊娠糖尿病」
。ウォーカープラスでは、食べるの大好き!甘いもの大好き!な作者が、食事療法を中心にインスリンを打たずに迎えた出産について、分かりやすく漫画にしてお届け。10万部のベストセラーとなった『月たった2万円のふたりごはん』の著者であるイラストレーター奥田けい(@
kei__okuda
)の「妊娠糖尿病体験記」。
<妊娠糖尿病とは?>
「妊娠中にはじめて発見または発症した、糖尿病にいたっていない糖代謝異常」のこと。
※本作は「妊娠糖尿病」を紹介するものとなります。「妊娠糖尿病」と「糖尿病」は異なる疾患ですのでご注意ください。
※本作で紹介している症状は、個人の体験談であり、すべての人に当てはまるものではありません。症状で悩んでいる場合は医師・看護師等の専門家に相談してください。
連載5回目の今回は……補助費用だけでは足りない出産費用について。




――1人目の出産は里帰り出産、2人目は里帰りせずに出産されたんですよね。
本当は今回も里帰り出産をしたかったんです。でも、上の子が通っている保育園では、2カ月以上休むと退園になってしまうんです。それでは困ってしまうので、里帰り出産はしないことにしました。大変なのは覚悟していたのですが、実は嬉しい誤算があって、それは上の子の成長を感じられたことです。血糖値の測定のタイミングにはちゃんと待ってくれたり、食事も糖尿病用のメニューを理解してくれて、私と別のメニューでもきちんと食べてくれました。そんな風にいろんなことを我慢して、積極的にお手伝いもしてくれたんですよね。その頑張りに、私がしっかりしないでどうするとすごく励まされました。
――出産する曜日や時間によっても、プラス料金が加算されるのにはびっくりです!
そうなんです!でも知っていたとしても、自然分娩の場合、出産する日にちや時間は、自分じゃ決められないのでどうしようもないですよね。私が出産したのは総合病院だったので、まだ他に比べて費用は低めだったのですが……それにしても、地元より都内のほうが入院費用は高めの設定ですし。出産って病気ではないので、自費なんです。国から出る一時金(自治体によって金額は異なります)だけでは絶対に足りません。何よりの少子化対策は、この出産にかかる費用全てを保険適用にしてくれればいいのにって、切に願います。
毎週火曜日連載、イラストレーター奥田けいが描く「妊娠糖尿病体験記」。出産までのリアルな体験談が今後も気になるところだ。
取材・文=かわいゆうこ