応募シールだけ剥がす!?それは「窃盗です」と苦言!景品つきキャンペーンのスーパー憂鬱あるある!!【作者の声を聞いた】
毎年恒例のパンにポイントシールがつく季節がやってきた!ポイントシールを集めて応募すると、もれなく白いお皿がもらえるキャンペーンだが、商品からポイントシールだけがなくなるトラブルが発生している。10年以上レジチェッカーとして勤務し、スーパーのあるあるを描い狸谷(@akatsuki405)さんの実録漫画「春の風物詩」をお届けしよう。毎年なくならないトラブルについて、元チェッカーである狸谷さんにもインタビューした。
Twitterで3万リツイートを超え『チェッカー鳥海さん、レジまでお願いします』という書籍にもなった狸谷さんのスーパー実録漫画。訪れる珍客を投稿すると同業者からも類似案件が届き、善悪の区別がつかない人が多いことを知るきっかけとなり、注目を集めている。今回も軽い気持ちで行われやすい、応募シールについて苦言を呈す漫画を紹介するとともに著者に話を伺った。
応募シールを剥がして袋が破れる!?高ポイントを狙ったシール剥がしは違反!

2月から4月の期間で行われるキャンペーン。ポイントをためて、応募すると白いお皿がもらえる。高ポイントは、主に食パン。種類によって2〜3ポイントのシールが貼られている(2023年は2~2.5ポイント)。

そのため時折、高ポイントシールが剥がされていることがあるという。無理やり剥がしたせいで、袋に穴があき、購入したお客様のクレーム対象となってしまった。

100円均一でも同じようなお皿が売られている昨今、なぜこれほどまで白いお皿は根強い人気を集めているのだろうか?
実はこの白い皿は、強化ガラス製。落としても割れにくく、電子レンジOK、傷がつきにくい、色もくすまず長く愛用できる。さらに、スクエアタイプやオーバルタイプなど、ワンプレートでも使える汎用性の高いデザインで使い勝手が良く、人気が高いのだ。

スーパーでは、トラブル防止策としてパンコーナーに監視カメラを設置。さらに「シールを剥がさないように」と、注意喚起のポップを掲示している。しかし、食パンコーナーをチェックしてみると、短時間でまたもやシールが剥がされていた。

一旦カゴに入れ、シールだけ剥がして商品を元に戻すケースが多いようだが、キャンペーン中はポイントシールがついていないだけでも商品の価値が低下し、売れ残る理由にもなってしまうという。袋まで破れてしまっては、商品は売り物にならず廃棄処分となる。
実際にどのようなことに困っていたのか?著者にインタビュー
ーーこのようなトラブルは春のパンまつりが一番人気なのでしょうか?
私がスーパーにいた頃は大人気でした。計数してお皿をお渡しする店舗でしたので、一言で言うと『大変』でした。
ーーやっぱり応募シールがついていないと、商品が売れ残ったりしますか?
シールを剥がされてしまった商品はほぼ売れ残ります。ただ、キャンペーン自体に興味がない方もいらっしゃるのでシールが付いていなくても購入してくださいます。
ーー応募シールは、他にも缶コーヒーなどにもついてくる時があると思いますが、その場合はいかがでしたか?
確実に景品が貰えるものへの被害が多く、コーヒーなどはあまり被害はなかったかと記憶しています。
ちなみに、100円ショップでは高得点のシールが貼っているパンの取り扱いは無く無理矢理剥がされて袋に穴が開く等の被害はないのですが、何故かパンを指で押し潰して放置して帰ったり、人気のキャラクターのシールやアクリルキーホルダーの袋を開けて中を確認した上で買わない方がたまにいらっしゃいます。こちらも商品としては販売できなくなってしまうので、本当にやめて欲しいです(狸谷)。
漫画のように、商品を購入せずにポイントシールだけを剥がすのは窃盗罪。同様のトラブルで実際に逮捕された実例もある。多くの店舗で同様の被害が起きていて、苦言を呈すために漫画化した狸谷さん。パンを含めて、キャンペーンを楽しむようにして欲しいものだ。
■画像提供:狸谷(@akatsuki405)