個性豊かな男性との出会いから目が離せない!1週間で10人の男性とデートした恋活レポ漫画がバズり中

東京ウォーカー(全国版)

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近年、恋人探しや結婚相手を探すのにマッチングアプリを利用している人も多くなってきている。アプリにはさまざまな種類があるが、概ね次のような流れだ。まずは、自分のプロフィールを登録。そして、気になった相手に「いいね」を送る。逆に、自分のことを良いと思った人からの「いいね」が来ることもある。相手、自分の双方が「いいね」を送り合うとマッチングが成立。そこからメッセージのやり取りをし、デートに繋げていく…というものだ。元は知り合いではない人同士が出会うため、時にはクセのある人とマッチングすることもある。

自身のマッチングアプリ体験をInstagramで漫画にしているr(@r220701)さん。オンラインデートも含めて、1週間で10人の男性とデートをした彼女の体験記が「まるでバトル漫画」「恋活とは心理戦だったか…」と話題だ。 前回インタビュー では、rさんにマッチングアプリを利用し始めたきっかけを聞いたが、今回は恋活漫画を描き始めた理由をインタビューした。

アプリを通じて出会った男性が、ランチメニューを見て顔面蒼白に。このあと、理由に気づいたrさんの機転が光る展開に。rさんの人柄も支持される理由のひとつ。「rの恋活奮闘記 デート後のお会計で青ざめる男」より画像提供=r(@r220701)


漫画家を志して挫折した過去。「rの恋活奮闘記」のバズりで各方面からのオファーが!

rさんは24歳の時に出版社にオリジナル作品を持ち込んだ経験を持つ。「進撃の巨人」「NARUTO」「あしたのジョー」などの少年漫画が好きというのもあって、持ち込み先も少年誌だったそう。

まるでバトル漫画のような描写があるのも「rの恋活奮闘記」が支持される理由の一つ。「rの恋活奮闘記 どうあっても学歴自慢にループする男」より画像提供=r(@r220701)

「rの恋活奮闘記 どうあっても学歴自慢にループする男」34画像提供=r(@r220701)

「rの恋活奮闘記 どうあっても学歴自慢にループする男」35画像提供=r(@r220701)

「編集の方に見ていただいて、賞に応募することになりました。賞は獲れなかったんですが、最終選考には残れたので、担当さんがついてくれたんです。ただ、そこからなかなか先に進むことができなくって。コンペに出しても会議に通らない日々が続きました。作中でもその頃のことに少し触れています。『rさんの個性が見えてこない』『才能ないよ』と描いたんですが、これをこのまま直接言われたわけではないんです。ついてくださった担当さんは優しい方なので、別の言い方をしてくださいました。例えば、同じコンペに出した別の新人漫画家さんの作品に対して『この作品は書き手の個性がすごく出ている、書き手自身がどういう人なのかわかる。それが漫画家としての才能だ』というように。でも逆に言えば、私の漫画からは個性が出ていないということなんですよね。拡大解釈かもしれませんが、会議では『個性がない』と言われてしまっていると感じていました。でもどうやったら個性を出せるのかはわからないままで、最終的には何を描けばいいのかわからなくなっていました」

キャラクターデザインや演出についてアドバイスを受けても、知識が足りずアドバイスを生かすことができなかったという。「キャラクターデザインの改善を指摘された時に、洋服の模様を足すような、今思うと的外れなことをしていた」のだそう。

「頑張って走ってはいるんだけど、前には進んでいない状態になっちゃったんですよね。それで担当さんには『ごめんなさい、一旦勉強します』ということで距離を置いてしまいました。そこから本を読んだり、映画について学んだりしていって、少しずつ当時の編集さんたちが言っていたことが理解できるようになっていきました。キャラクターデザインに関して言えば、衣装の描き込みを増やすとかではなくって、パッと見た時にそのキャラクターがどういう子なのか読者にイメージが伝えられるか…例えば、この子はこういう表情をしていて、こういうポージングでイメージカラーが赤だから、きっと好戦的で堂々としている性格なのだろうというのが一目でわかるのが良いキャラクターデザインなのだと。読者にストレスなく情報を伝えるという点が大事なのかなと感じています」

漫画の勉強を続けていく中で本作を執筆するようになったのはなぜだろうか。

「一番の理由は個人的なもので、『恋活・婚活を過去の自分は頑張っていた』というのを将来の自分が読み返せるようにしたかったからです。漫画の勉強の面では、私は漫画を読者の方に読んでもらうという経験が圧倒的に不足していました。コンペに出して落ちるのを繰り返していたので、編集の方以外に作品を読んでもらうことができなかったんです。何か読んでもらえるものを描きたいと考えた時に、ちょうどいい題材がある、これだけいろいろな人に会えて、しかもみなさんとても個性的。私自身がそれぞれの出会いをおもしろく感じていたので、読者の方にもきっとおもしろがってもらえるんじゃないかと思って描き始めました」

そして2022年7月にInstagramのアカウントを開設。すでにフォロワー数2.7万人と順調に読者を増やしている。rさんの男性に対するフェアな目線や、バトル漫画のような展開・描写に惹かれる読者が多いようだ。

「お会いした男性の個性が漫画によく出ている時に反応が跳ね上がっていますね。『どうあっても学歴自慢にループする男』のエピソードを描いた当時はフォロワー数100人くらいだったのですが、この話で一気に8000人に増えました。『デート後のお会計で青ざめる男』も反応が多かったエピソードです。実際の出来事をもとにした体験記ではありますが、身バレ防止のため一部フェイクも入れるようにしています。それから、特定のカテゴリーの人を攻撃してしまうような表現はしないように気をつけています。読んでくださった方が嫌な思いをしないように注意していきたいです」

医療職として働きながら、毎週火曜日に更新している本作。月曜の昼に描き始めて、火曜日の明け方に描き終わってそのまま出勤、というスケジュールだそう。ハードだが「火曜日更新と言ってしまったので、根性です」と笑う。仕事をしながらの創作活動とあって、なかなか手が回らないという思いはあるが、仕事があるからこそ漫画執筆を楽しめているとも感じているようだ。

「漫画一本でやっていくと、収入面などを含め、いろいろ考えてしまって楽しめないんじゃないかと感じています。本業があるからこその創作活動がいいのかな、と。ただ、これからは漫画に割く時間を増やしていけたらと思っています」

「何を描くか」という道を見失っていたrさんにとって本作はまさしく転機になった。企業からPR案件を持ちかけられたり、漫画雑誌からも連載の声がかかっているという。

「フィクション作品についても以前よりはおもしろいものを描けると思うので、挑戦してみたいですね」と創作活動に対して意欲的なrさん。恋活奮闘記の行く末と今後の作品に期待だ。

取材・文=西連寺くらら

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