幼馴染よりかっこよくなるはずが、彼女はさらなる超イケメンに…！“カッコイイ女の子”を描く漫画に「無限に続きが見たい」の声【作者に聞く】

「女がかっこいいのは変だ」。小さい頃、そんな葛藤をこぼした女の子に、「そのままでいろよ」と励ました幼馴染の男の子。数年後、少女はかっこよさに磨きをかけ、超絶イケメンになっていた――！

漫画家の直正也(じきまさや)さん (@zikimasaya) による創作漫画「カッコイイ女の子よりカッコよくなろうと頑張るお話」は、誰もが認めるかっこいい女子高生と、友人の少年の関係を描いたシリーズ作品。2月に第1話がTwitterに投稿されると、13万件を超える「いいね」とともに「にやけがとまらん」「尊いが詰まりすぎてる」と大反響を呼んだ。ウォーカープラスでは作者の直さんに、同作を描いたきっかけや、作品に描かれる“かっこよさ”へのこだわりをうかがった。

「俺よりかっこよくなってくれるんだろ？」全方面にカッコイイ女の子に翻弄される

小学校のドッジボールで男子顔負けの活躍を見せ、女子からの声援を浴びる女の子、一颯(いぶき)。が、それをやっかむ男子からは「あれで女かよ」「持ってるのも男物ばっかなんだってよ」と陰口を叩かれてしまう。

そんな彼女に「かっこいいじゃん」と声をかけたのが、対戦相手のクラスの男子・智こと智明(ともあき)だった。そんな智明に「女がかっこいいのは変だ」と自分を否定するような言葉を漏らす一颯。

けれど智明は、いずれ一颯の身長を追い抜き、一颯が気にならなくなるほどかっこよくなると宣言。そして「だから一颯はそのままでいろよ」と励ました。

4年後、高校生になった一颯と智明。智明自身も172センチと小学生の頃から身長は伸びたものの、そのとき一颯は184センチとモデルのような高身長となっていた。「昔よりさらにかっこよくなってないか？」とぼやく智明に、「誰かさんが焚きつけたんだよ」と笑みを浮かべる一颯。そして、智明の肩をぐっと抱き寄せ、「俺よりかっこよくなってくれるんだろ？」と、完璧な決め顔で告げるのだった。

「一颯はカッコイイものが好き」キャラクターを尊重した描き方

同作は、見た目や表情、仕草に至るまでかっこよさを極めたような一颯と、そんな彼女よりかっこよくなると言ってしまった智明のやりとりを描いたシリーズ。読者からは「すげぇ好きだこういうの」「こうなりてぇー！」「かっこいいかわいいは性別とは別だからね」「無限に続きが見たい」とさまざまなコメントが寄せられている。反響を受け、直正也さんに制作の舞台裏を取材した。

――「カッコイイ女の子」シリーズを描き始めたきっかけを教えてください。

「“男の子に見えるけど実は女の子”というの好きで、そういう子が出る漫画を自分でも描こうと思ったのがきっかけです」

――どこをとっても凛々しい一颯のキャラクターが本作の大きな魅力です。デザインや内面はどんなところから膨らませていったのでしょうか？

「ぱっと見でカッコイイって思ってもらえるようなデザインにするようには心がけました。一颯はアホ毛がぴょこんと出てるんですけど、あれも画面的に気持ちいいのでつけました。あとは自分の好みや理想などを軸にしていると思います」

――作品としてかっこいい女の子を描こうとすると同時に、一颯自身もかっこよさへのこだわりを持っているように感じられるのも印象的です。

「一颯はカッコイイものが好き、っていうのはぶれないように描こうとは思ってますね。男装をしているわけではなくて、あくまでカッコイイから男物の服を着ることが多いとかそういう細かい部分もきちんと設定するようにしています。一颯はいろんな服着せたくなったり、表情を描くのが楽しいです」

――そんな一颯と、幼馴染の智との関係も胸をくすぐります。2人が一緒のシーンはどういったイメージで描かれていますか？

「ヒーローと、そのヒーローを支えてくれる人みたいな感じで描いているかなと思います」

――本作にはSNSで多くの反響が集まっています。今後のシリーズの展望について教えてください。

「今はショート漫画をちょこちょこ載せていますが、ストーリー漫画っぽいのも描いていこうとも思ってます。今のところは準備中としか言えないので、もうしばらくショート漫画で楽しんでいただけたら幸いです」

取材協力：直正也(@zikimasaya)