冤罪(えんざい)をかけられた女性を救った“あるもの”とは?近未来を描いたヒトコワ系漫画に「現実感パネェ」「これ欲しい」
夏といえば怪談の季節。子供の頃、怪談話で盛り上がった人も多いだろう。しかし、大人になってみると幽霊よりも人間が一番怖い――。そう考える人も少なくないはずだ。ここでは、そんな人間の怖さを描いた、誰でもない(
@daredemonaidare
)さんのショート漫画「じんさい」を紹介しよう。

今回の漫画の舞台は、犯罪だらけの世界になった202X年。主人公は、困っている人がいても見て見ぬふりをする殺伐とした世の中を嘆いている。あるとき、道端にうずくまっている女性に親切心から声をかけると、思わぬ冤罪をかけられて――。


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主人公は近未来的な“あるもの”で対処し、スカッと爽快感のある結末だが、数年後の日本を見たようで考えさせられる作品だ。Twitterでは、約2.8万件(2023年7月13日現在)の“いいね”と多数のリプライが寄せられている。コメント欄でも、「人が一番怖い災害になるかもしれない…」「冗談抜きでこーゆー社会が出来つつある」「これはすげえテーゼをはらんだ名作」と共感する声で溢れた。

誰でもないさんは、ホラー系を主軸にさまざまな題材の漫画をTwitterで多数発表し、「かい猫ミーに出会ったら(KITORA)」と「リリースレッド 怪異の起こる街」の2冊の単行本を発売。どちらも予測不能、想定外の結末で話題を呼んだ。今回のショート漫画も決して一筋縄でいかず、意味深なタイトルを含め、何度も考察したくなるはずだ。
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取材協力:誰でもない(@daredemonaidare)