母親に平凡な人生を奪われた娘!?新たな人生を歩むために夜逃げを決断する依頼者【作者に聞いた】
東京ウォーカー(全国版)

子供の頃から漫画が好きで、ユーモア溢れる漫画を描いている宮野シンイチ(@Chameleon_0219)さん。Twitterにて公開された「夜逃げ屋日記」は、DV被害などに遭う依頼者を夜逃げさせた実話を基に描かれた人気漫画だ。
今回は、過去にウォーカープラスで紹介した「夜逃げ屋日記」の中から反響の高かった3作品を紹介します!
夫のDV被害に遭う妻が息子とともに夜逃げを決断
最初の作品の依頼者は、母親の石田理恵さんと息子のトモキ君。旦那さんは外ヅラがよく近所では人格者で知られているようだが、家庭内では妻や息子に暴力を振るっていたという。暴力がトモキ君にも及び始めたので、その状況に耐えられず、今回夜逃げを依頼してきたとのことだ。スタッフが夜逃げの当日に依頼者を訪ねると、理恵さんの左目には大きなあざがあり、深刻な状況を物語る。最終的には、親子二人で幸せな人生の一歩を踏み出すという感動の作品だ。

社員寮から退寮を迫られる不幸な親子
次の作品の依頼者は、大崎ノブコさんとその息子のソウスケ君。シングルマザーでソウスケ君を育てているが、病弱なソウスケ君を看病するために仕事が休みがちになり、ついに年末に解雇されてしまう…。現在住んでいる社員寮は、年始の営業日までに引っ越さないといけない状況だが、大崎さんは次の給料日まで依頼料が支払えないという。その状況を見かねたスタッフの宮野は、なんとほかのスタッフには内緒で大崎さんにお金を貸してしまう…。しかし、その後大崎さんからお金が返って来ることはなく終わってしまう、なんとも悲しい作品。

宗教の母親から逃げたい29歳中卒アルバイトの娘
今回紹介する最後の作品の依頼者である井上ヨシコさんは母子家庭で育ち、母親が長年ある宗教にのめり込んでいるとのこと。その宗教にはいくつもの規則があり、規則を破ると鞭打ちなどの虐待を受けるようだ。幼い頃から一緒に宗教活動をしてきた井上さんはもうすぐ30歳を迎え、現在は中卒でアルバイトの身だ。母親が働く様子はなく、自分で稼いだ給料のほとんどは生活費で消えていってしまう…。宗教を信じる母親から逃げて、自分らしい人生を送りはじめる作品だ。

現在も夜逃げ屋のスタッフとしての顔を持つ宮野シンイチさん。著者にご自分の人生を変えたいと思ったことがあるか聞くと、「これはかなりあります。なんなら、今も自分の人生を変えたいとずっと思ってます。もっとよくなるんじゃないか、もっとよくなりたいと必死です。ただ、自分によくここまで頑張ったなと褒めてあげることは、忘れないように気を付けてます」と語る。
さまざまな事情を抱えた依頼者が登場する今回の作品。Twitterではほかのエピソードも投稿しているので、気になればぜひ読んでほしい。
取材協力:宮野シンイチ(@Chameleon_0219)
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