【漫画】死に戻りしたら便利屋さんになっちゃった!?ヒトと霊の狭間の存在・サマビトが生きる愉快で不思議な日常を描いた「冥途の狭間」に注目

東京ウォーカー(全国版)

X(旧Twitter)で
シェア
Facebookで
シェア

僕はあの時死んだ――…。でも体はあるし、目の前には、やけに実家感が強い民家の庭が広がっている。死後、この世に再び出現した少年に待っていたのは、同じような存在の仲間たちと過ごす、意外に明るく穏やかな日常。不思議な世界観の漫画「冥途の狭間」の作者・よみ野朝一さんに話を聞いた。

死んだはずが現世に肉体付きで現れる。「サマビト」って?

「冥途の狭間」の主人公は「死んだ」という自覚を持つ少年。迎えに現れたヤマシキという男から、現在は死から3年経った2024年であること、自分がヤマシキと同じく挟間人(サマビト)という存在であることを聞かされる。

【冥途の狭間】事の顛末(前-1)画像提供=よみ野朝一

【冥途の狭間】事の顛末(前-3)画像提供=よみ野朝一

【冥途の狭間】事の顛末(前-8)画像提供=よみ野朝一


ヤマシキ曰く、サマビトはこの世に”再出現”した「一回死んで甦ったゾンビ的に実体を持ったユーレイ」。実体もある、脈も打つ、鏡にも映る、でもヒトとは違う。サマビトはヒトと霊の狭間にいる者だという。

【冥途の狭間】事の顛末(前-10)画像提供=よみ野朝一


この作品を描こうと思ったきっかけは「自分が読みたいものは自分で描くしかないと思ったからです!」と話す、よみ野さん。きちんとしたストーリー漫画を描くのは小学生以来だという。「小さいころは一生懸命ノートにオリジナル漫画を描いたりしていましたが、それ以降はたまに趣味で版権ものの絵やギャグ漫画を数ページ描くくらいで、同人活動もしたことがありません。怠惰なうえ体力もないので、社会人になったあとは一年で絵を描く日の方が少なかったです。 だから今、ものすごくヒーヒー言いながら描いています。ツケは重いです」

物語の舞台は2024年。今よりほんの少し先の未来だ。この設定については、「今後描くストーリー上の都合が一番大きいですが、新型コロナも理由の1つです。pixivに投稿を始めたのがコロナ禍真っ只中の21年夏なのですが、現代日本が舞台の本作でノーマスクのキャラをしれっと出しづらかったんです。わりと『年代』や『世代』を意識した漫画なのに、今後史実として残るレベルの出来事を切り捨てるのはちょっとなぁ…と。ただ同時に、実際の24年にコロナが落ち着いていようがいまいが、『本作の世界線ではコロナは短期間で収束しました!』という設定で乗り切る腹積もりでいました(笑)」

カナメという名であることが判明した主人公がヤマシキに連れられて向かったのは、現在14人いるというサマビトのなかでも、4人が暮らす”アジト”のような場所。サマビトは10年に1人ぐらいのペースで現れるそうで、亡くなった年代も享年もさまざまな面々と出会い、共同生活を送ることになる。

【冥途の狭間】事の顛末(前-13)画像提供=よみ野朝一

【冥途の狭間】事の顛末(前-14)画像提供=よみ野朝一

  1. 1
  2. 2

この記事の画像一覧(全205枚)

キーワード

テーマWalker

テーマ別特集をチェック

季節特集

季節を感じる人気のスポットやイベントを紹介

いちご狩り特集

いちご狩り特集

全国約500件のいちご狩りが楽しめるスポットを紹介。「予約なしOK」「今週末行ける」など検索機能も充実

お花見ガイド2024

お花見ガイド2024

全国1300カ所のお花見スポットの人気ランキングから桜祭りや夜桜ライトアップイベントまで、お花見に役立つ情報が満載!

CHECK!今が見頃の花見スポットはこちら

ページ上部へ戻る