【待望の第3弾】アンドロイドは、190センチ超えの女王様!?ハードモードのオプションも対応可能なただものではない販売員【作者に聞く】
X(旧Twitter)で累計7万超のいいね(2023年11月27日現在)が集まる村崎ユカリ(@murasakiyukarir)さんの「理想のアンドロイドを作る話」第3弾が公開された。家に一台、家政婦としてアンドロイドを持つことが常識の世界。社会人1年目の男性が初任給で制作したアンドロイドとは一体…?
自己肯定感が低い人が本心を曝け出したら、ヤバかった!!

「ロボットのニュースを見ていて“いつか一家に1台アンドロイドがいるのが普通”みたいな世の中になるのかな」と想像してるうちに、アンドロイドの設定が思い浮かびました」と話す、作者の村崎さん。1作目は、老齢のおばあさんが作り出したアンドロイドに5万を超えるいいねが集まった。本作は、大人気の3作目。

時は2083年。今や一家に1体アンドロイドを所有するのが当たり前の世界。初任給で自分専用のアンドロイド作りたいと、ショップに出向いた青年。店員さんを勧めてくれたのは、前回祖母と孫がアンドロイドを制作したことを知っているマンションの管理人。

「どのようなアンドロイドをお求めですか」という店員の話を聞くと、多くはメイド使用のアンドロイドが人気だという。しかし、男性はやっぱり「そういうのですよね」とどうも乗り気ではない。

なかなか本心を言い出せない男性に、店員は以前制作したアンドロイドとして「ギルディア=ロッド=シン=ダークスター」という、ゲームの世界のような魔界の第二王子を紹介。さらに、孫が作った双子のアンドロイドを見せると、男性は「ここまで自由にしていいんですか?」と心の扉を開いた。
毎回クセのあるアドバイスは?

本作を描くきっかけについては、第1作目で構想していた「自分の趣味を出せずに無難な発注をしようとするお客さんの本心に気づいて、背中を押してあげる販売員さんのお話を描きたい」という気持ちからきているそう。本作のポイントについて聞くと、「今回は「こだわりの強いお客さんの理想のアンドロイド」なので、「こだわり」の部分に対しては私も本気で考えなければならないと思い、彼の趣味に真剣に向き合いました。なのでなるべくかっこよく描こうと頑張りました」(村崎さん)。

見た目が190センチくらいの大柄女性で、元軍人のような冷酷で厳しい性格を希望する男性。古傷ペイントや女王様気質のハードモードはオプションで、約2万円ほどかかる。

独特な性癖が詰め込まれたオタクの世界線と、冷静に対応するデキる販売員との対比がおもしろい。「個人的に、“オタクな人とオタクじゃない人の会話”が妙に好きなので、その趣味が出てしまったかもしれません」(村崎さん)。自分好みの見た目のアンドロイドがいたら、毎日が楽しくて仕方がないだろう。
さらなる続編について聞いてみると、「おばあちゃんとギル様の話が読みたい」とよくリクエストを頂くので、お応えしたいと思って今少しずつ描き進めてます。ページ数が溜まったら何らかの形でまとめられたらいいなと考えてるので、これからいろいろと検討してみたいと思います」とまだまだ楽しみである。
取材協力:村崎ユカリ(@murasakiyukarir)