初診からたった2週間で、しつこい鼻風邪は“がん”と判明!早く病院に行っておけば…【漫画の作者に聞く】
鼻づまりで病院に行ったら、突然のがん宣告! WEBで4500万PV超と大反響を呼び昨年書籍化された、がん闘病コミックエッセイ
「鼻腔ガンになった話」
。お金や手術、副作用と不安を抱えながらも、家族や周囲の人々と支え合い闘病生活を乗り越えていく様子を、”がんサバイバー”当事者の視点からコミカルに描いている。
2024年3月には、続編の
「続 鼻腔ガンになった話 未来への道」
が電子書籍で刊行された。そこで今回は
続編に至る前シリーズ
の一部を抜粋・編集し、作者であるやよいかめさんのインタビューとともにお届けする。

※本作で紹介している症状は、個人の体験談でありすべての人に当てはまるものではありません。症状で悩んでいる場合は医師・看護師等の専門家に相談してください。また、センシティブな内容を含む為、閲覧にはご注意ください。











とにかく早めに病院へ行くことが大切
やよいかめさんによると「最初に近所の耳鼻科に行ってから、告知されるまでおよそ2週間でした。耳鼻科で薬を処方され服用し、1週間後に再び通院。2回目の通院のとき、紹介状を書いてもらって翌日大きい病院へ転院。そこで組織を採って検査し、5日後に結果を聞きに行ったらがんを告知されました」
さらに「発見時はステージ1だったため、早めにわかってよかったと言われることも多いですが、がんについていろいろ調べるうちに『もっと早めに病院に行き、炎症を抑える薬を処方してもらえば、ガン化を防ぐことができたのではないか』と思うようになりました。がんを経験したあとは早めに病院へ行くようになりましたね。最初は『こんな大したことない症状で来て!』と怒られるかと思ったんですが、『以前がんを経験したので、転移が怖いんです』と言うと、どの先生も深く突っ込んではきませんでした」と語る。










鼻茸を取るのは当然初体験だった。「先生から『ノミとトンカチを使って患部を削り取る』と言われた時点で恐怖しか感じませんでしたが、一方でどんな道具を使って取るのか、かなり興味もありました。『そもそも、ノミとトンカチが私の鼻の中に入るの?』という疑問もあったので。しかし、採取した2回とも先生に目をつぶって上を向くよう指示され、残念ながらまったく見えませんでした。ノミとトンカチで“カーン”とやられたあとは、めちゃくちゃ痛かったです。しばらく止血してから、よろよろと帰宅しました」






お医者さんのキャラクターを細かく描写しているところがある。「その人の持っている雰囲気とか印象的な仕草とか、結構”絵”で記憶していることが多いですね。病院の先生は何回も顔を合わせるため、その中で先生の人となりが伝わってくることも多く、私の気持ちの移り変わりがキャラクターにも反映されている気がします。例えば、このあとの話で登場する主治医のK先生は、初対面のときは気難しくて怖そうと思ったんですが、やがてお茶目な優しい人だということがわかって、漫画の中でもかわいらしくなってきています」
がんを宣告されたやよいかめさん。家族への告知や入院の手続きなど難題が次々と…。どのように対処していくのだろうか。
※この漫画シリーズの最新刊
「続 鼻腔ガンになった話 未来への道」
が、24年3月7日に発売されました。電子書籍のみの販売になります。
