夜中に現れた“犬の霊”、愛犬との最後の別れかと思ったら…心霊体験漫画が笑撃オチ【作者インタビュー】
東京ウォーカー(全国版)
9月も間近ながら、残暑厳しい今年の夏。ウォーカープラスではそんな季節にぴったりな、ホラー・心霊系の漫画を特集。今回は、漫画家のみつつぐ(
@mitutugu
)さんの創作作品「人から聞いた不思議な話を漫画にしてみた」シリーズの中から、犬の霊にまつわるエピソードを紹介する。
感動的な別れと思いきや…まさかの「犬違い」
作者のみつつぐさんは、GUNDAM.INFOサイト上で連載中の「週刊ガンダムニュース」や、「七海さんのオバケ生活」(HONKOWA)などの作品がある漫画家。「人から聞いた不思議な話を漫画にしてみた」は、みつつぐさんがX上で公開しているシリーズで、タイトルの通り非日常を感じさせる体験談をみつつぐさんが漫画として描く作品。2度に渡り書籍化されるなど人気を博している。
「人から聞いた不思議な話 45」では、とある女性が就寝中に起きた体験が描かれる。
夜中、近くから聞こえる犬の鳴き声で目が覚めた女性。声の主は部屋の中にいるようだが、女性はペットを飼ってはいなかった。
鳴き声の理由を考え、「実家で飼ってるリンゴか…?」と、離れた場所で暮らす老犬の存在に思い至った女性。まさかこの世を旅立つ前にお別れを告げにきたのかと目を開けると、そこにはリンゴの姿が……なかった。
かわりに見えたのは、見ず知らずの犬の霊。犬の方も女性を見て赤の他人と気付いたようで、喜んで鳴いていたのが一転、スンとした態度になった後すぐに消えてしまった。
あまりに拍子抜けな出来事に、女性も「間違えるなよな…こんな時に…」とつぶやくほかなかった――、というエピソードだ。
作者のみつつぐさんによると、同話のもとになったのは、みつつぐさんの学生時代の友人のエピソードだという。話を聞いた当時は「おもしろい話を聞かせてもらってうれしい」と思っていただけで、漫画として描いたのはあとになってからだそう。
本作のように「人から聞いた不思議な話」シリーズでは、あったことをありのまま描くような淡々とした雰囲気が魅力の一つになっている。こうした描き方について、みつつぐさんは「語りかけるように、目の前で人に聞いてもらう感覚で描いています」と意識しているポイントを話す。
また、非日常な体験として、笑えるもの、不可解なもの、ゾッとするもの……と、霊にまつわるエピソードがバリエーション豊かなのもポイント。多彩な心霊現象を描くみつつぐさん自身は「霊感無し」と思っているそうで、「『自分でコントロールできたり、理性的に対処できる者こそ、霊感を持っていると言えるのでは?』と考えています」とその理由を教えてくれた。
取材協力:みつつぐ(@mitutugu)
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