不妊治療の末に四つ子を妊娠。胎芽を減らす「減胎手術」を勧められたが…夫婦が葛藤の末に出した答えとは【作者に聞く】
不妊治療の末、私が妊娠したのは「四つ子」でした――。
二卵性双生児のポン子ちゃんとコン子ちゃん、三女のピイ子ちゃんを育てるママで、育児をテーマとしたエッセイ漫画をSNSに投稿し、子育て世代から大きな支持を集めているサヤ山サヤ(
@saya_twins1125
)さん。
ウォーカープラスでは「今日も三姉妹が舞う!〜七転び八起き育児日記〜」と題し、妊娠や出産、育児におけるさまざまなピンチを明るく乗り越えてきたサヤさんの奮闘記を、全編描き下ろしの連載形式でお届けする。
連載第2回の今回は、減胎手術について。
※マンガの内容はあくまで著者の経験に基づく体験談となります。描写の内容がすべての人に当てはまることではないこと、著者の主観が含まれておりますことをあらかじめご了承ください。気になる方は医師などに相談されることをおすすめします。








――四つ子を妊娠していることや、減胎手術を勧められたことを伝えたときの、夫のぷみおさんの反応はいかがでしたか?
病院から帰宅して、自分の気持ちが落ち着いてから、まずは電話で伝えました。「えぇっ!?」と大きな声で驚いていましたね。電話の向こうでかなり動揺してるのがわかりました。不安の方が大きかったと思います。ずっと私の体のことを心配していました。






――「減胎手術に関する体験談がネットにはほとんどない」「減胎手術を受けたことを非難する人もいる」というお話もありましたが、そんな中でこのエピソードを漫画に描こうと決めた理由はありますか?
第一に、SNSが進歩して、発信したものを見る人が増え、同じ境遇の人がすぐに見つかったり意見がしやすくなったと感じたからです。11年前はTwitter(現X)は普及していましたが、Instagramはリリースされたばかり。若い人の利用率が高く、不妊治療、ましてや減胎手術について積極的に発信してる人は少なかったと思います。私も妊娠や育児に関するブログを少し見る程度でした。
今は高齢出産も不妊治療も増え、SNS利用者も幅広い年代に渡っています。そして、減胎手術は中絶なのでタブー視されていた部分がありましたが、綺麗ごとだけじゃなく、現実問題として向かい合った自分の体験を知ってもらいたいと思い、漫画にしました。
もちろん不快に思う方や、非難される方もいると思います。個人の意見や感情は大切にしていただいてけっこうです。ただ、何が正しいかではなく、「私たちのことは私たち家族で決めた」ということが1番大事であり、伝えたいことだと思っています。