声優・岩田アンジ「『流石二世』か『これだから二世は』かは僕自身にかかっている」両親が声優という環境の“強み”と“覚悟”【“未来の推し声優”名鑑】

デビュー間もない新人声優から、ネクストブレイクの期待が膨らむ若手まで、声優のパーソナリティにフィーチャーする特集「“未来の推し声優”名鑑」。声優という職業を目指したきっかけや役者としての持ち味、素顔がうかがえるプライベートな部分までを紹介し、“推し”の新たな魅力を発見する。

今回は、慶應義塾大学在学中ながら、アニメ・ゲームのキャラクターボイスや海外ドラマの吹き替えなど、プロの声優として活動する新人・岩田アンジさんを紹介。父は岩田光央さん、母は愛河里花子さんと両親ともに著名な声優という家に生まれたアンジさんが同じく声優業に踏み出したいきさつや、“推し活”でありリフレッシュ法でもあるというミュージカルについて、「二世」という立場をまっすぐ見据えた“声優・岩田アンジ”としての決意まで、さまざまな話を教えてもらった。

岩田アンジさん(アトミックモンキー)画像:アトミックモンキー


今回紹介するのは……「岩田アンジ」(いわた あんじ)さん

誕生日:1月17日
出身地:東京都
血液型:O型
趣味・特技:スキューバダイビング・ボウリング・ダンス・英語検定準一級

両親が声優という環境を前向きに捉えた出発点、特訓中は母との喧嘩も?


――声優に興味を持ったきっかけ、プロを目指したきっかけをそれぞれ教えてください。

【岩田アンジ】 もともと人前に立つことが好きだったので、声優や俳優、歌手、アイドルなど、人前で表現する仕事には小学生のころから興味を持っていました。

そのうえでプロの声優になろうと決めたきっかけは、高校1年生のときに「Outliers」(著:マルコム・グラッドウェル)という本に出会ったことです。この本では主に成功者と呼ばれる人たちの共通点が書かれており、そこで「環境」の大切さを学びました。声優の両親をもつ僕にとって「声優を目指す環境はこれ以上ないほどに整っているじゃないか!」と思い、そこからプロの声優になることを目指しました。

――声優を目指してからデビューするまでに、印象的だったエピソードはありますか?

【岩田アンジ】 声優を目指してからは母親(※愛河里花子さん)のもとで特訓を始めたのですが、高校生の僕にとって、母親の前で演技することは恥ずかしく、役になりきることに最初は苦労しました。

思春期だったこともあり、レッスンを受けるはずがいつのまにか母親と口喧嘩になってしまい、途中でレッスンをやめてしまうこともありました(笑)。ですが、回数を重ねていくにつれてできることが増えていく実感があったため、レッスンがだんだん楽しくなっていきました。

――お芝居をするなかで好きだったり、得意な役柄・ジャンルを挙げるなら?

【岩田アンジ】 明るく正直な性格のキャラクターを演じるのが得意ですが、自分と年齢が近いキャラクターだったら、どんな性格でも演じてて楽しいです。ジャンルで言ったら学園ものになると思います。

――声優として「自分の特徴はこれ!」と思う点は?

【岩田アンジ】 一言でいうと「総合力」だと思います。演技の面でいえば、等身大のナチュラルな演技が強みですが、それだけでなく、小学生のころからダンスや歌を習ってきたため、すべてをオールラウンドにこなせる総合力が自分の強みだと思っています。

ハマっているのはミュージカル!岩田さんの語るその魅力とは?

――ご自身の性格を一言で言うなら?

【岩田アンジ】 正直!

――プロフィールには載っていない意外な特技はありますか?

【岩田アンジ】 おいしい緑茶を淹れるのが得意です。

――好きなものと苦手なものをそれぞれ教えてください。

【岩田アンジ】 パッと思いついたのが食べ物なので、食べ物の好き嫌いにしようと思います。

好きな食べ物は京はやしやの百年餅(ももとせもち)です。抹茶生地のお餅の中に小さなくるみが入ってる和菓子で、死ぬ直前に何を食べるかと聞かれたら、迷わずこれを食べます。好きな理由はとにかくおいしいからとしか言いようがありません。皆さんぜひ食べてみてください!

苦手な食べ物はアボカドで、とにかく食感が苦手です……。最初は苦手だった“あんこ”や“きのこ”はいつの間にか食べれるようになっていたのですが、アボカドだけは今でも苦手です。いつかそのおいしさを知れる人間になりたいと思ってます!

――Fandomplusは「推し」がテーマのメディアです。岩田さんに“推し”と呼べるものはありますか?

【岩田アンジ】 ミュージカルに最近ハマってます。普段生きているなかで、自分の感情を歌い出すことってあまりないと思うんですけど、ミュージカルだとそれが成立するのがおもしろいところだなと思います。歌に入るだけで作品の世界観にぐっと引き込まれますし、歌っているキャラクターの感情がよくわかるのもミュージカルの魅力だと思ってます。

「よくも悪くも二世と捉えられる」両親と同じ門をくぐった一人のプロとしての矜持

――憧れの先輩声優や、大切な作品を挙げるなら?

【岩田アンジ】 憧れるとその人を超えることはできないと思っているので、憧れている声優さんはいないと言わせてください。これまで出演させていただいた作品は、いろいろなことを学ばせていただいた大切な作品ですし、これから出演が決まっている作品も、僕の声優人生において大切な作品にさせていただきたいです。

――岩田さんのリフレッシュ法を教えてください。

【岩田アンジ】 一人の時間を作って、大学の課題をやったり、ミュージカルの脚本を書くことが、今の僕のリフレッシュになってます。大学の課題はやり始めるまで「めんどくさい」と思ってしまうのですが、やり始めてみると案外楽しいです。ミュージカルの脚本を書くことは最近やり始めたことなのですが、大まかな構想が一旦できると、そこからどのように話を発展させていくかを考えるのがとても楽しいです。

――今後演じてみたい役柄や、挑戦したいお仕事は何ですか?

【岩田アンジ】 今は若くてフレッシュなキャラクターを演じることが多いですが、ドロドロとした悪役も演じてみたいと思ってます。歌やダンスも頑張ってきたので、それを活かせるアーティスト活動にも挑戦したいです。

――プライベートでやってみたいことは?

【岩田アンジ】 今はとにかくミュージカルをたくさん鑑賞したいです。趣味でミュージカルの脚本を書くうえで、考える材料となるものをたくさんインプットしたいですし、舞台で演じている方々から、演技に関していろんなことを見て学びたいです。

――最後に、これからの目標を教えてください。

【岩田アンジ】 両親と同じ業界に入った以上、よくも悪くも二世と捉えられると思います。「流石二世だね」と思われるか「これだから二世は」と思われるかは僕自身にかかっているので、環境に甘えることなく、僕にしかできないことを追求していきたいです。

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