「大丈夫な私になりたい」“大丈夫”を目指す謎の「大丈夫倶楽部」!?優しい世界観が読者の心に響く【作者インタビュー】

今まさに「大丈夫じゃない」感じ画像提供:「大丈夫倶楽部」(C)井上まい/レベルファイブ

「アレ、どこいったっけ?」すぐわかる場所に置いたはずなのに、探し物が見つからない。ごちゃついた部屋を探していると、チケットの半券を発見!「これノートに貼らなきゃ」と別のことに夢中になってしまい、探していたものを忘れてしまう。「ああ、こんなことしてる場合じゃないのに!!」とイライラする花田もねは、「大丈夫の研鑽」に励む女性。大丈夫になりたくて頑張ったり、でも大丈夫になれなかったりもする日常の漫画、井上まい (@omo_mai) さんの「大丈夫倶楽部」を紹介しよう。

「大丈夫」それは疲れた心に響くおまじない

第1話「部屋を片付けて大丈夫」(1)画像提供:「大丈夫倶楽部」(C)井上まい/レベルファイブ

第1話「部屋を片付けて大丈夫」(2)画像提供:「大丈夫倶楽部」(C)井上まい/レベルファイブ

第1話「部屋を片付けて大丈夫」(3)画像提供:「大丈夫倶楽部」(C)井上まい/レベルファイブ

主人公の花田もねは、「大丈夫」と自分に言い聞かせながら、散らかった部屋で探し物をしていた。しかし、次から次へと気が散ってしまい、パニックに陥る。訪ねてきた友人の芦川さんのおかげで、落ち着きを取り戻すことができた。実はこの2人、「大丈夫になる活動」に励む「大丈夫倶楽部」のメンバーなのである…。

「『大丈夫』という言葉は、おまじないのような存在」であると作者の井上さんは話す。「大丈夫になりたい、ほっとしたい願望を実際に長く持て余す時期が自分にもあり、ふとそれを作品に翻案して形にできそうと思えたからです。個人的には、言い聞かせるというより願って目指すようなイメージです」と自身を振り返る。

「芦川さん」という一風変わったキャラクターについては、「読んで感じていただいた通りで構わないのですが、他人はみんな正体不明で、人でも人じゃなくてもわからないというニュアンスが伝わっていればうれしいです」と教えてくれた井上さん。 さらに、作品のテーマである「大丈夫じゃなくなる状況」について尋ねると、「共感してしまう人たちに向けて『でも仕方ないし別にいいんですよ』と言ってしまいたい。押し付けない力の入れ具合で心の角を丸くしたい気持ちでいます」と語った。

「漫画は娯楽ですので、この作品に興味を持っていただいた方に好きに楽しんでもらえれば本望です」と語る井上さん。この作品が誰かの「大丈夫」を支えることを願っているのだろう。

本作「大丈夫倶楽部」の2人のストーリーは、忙しい現代を生きる私たちに「それでもいいんだよ」と優しく寄り添い、語りかけてくれているようだ。

取材協力:井上まい(@omo_mai)

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