モラハラ客を守る「お客様ファースト」に駅員は絶望…上司も会社も味方しない、地獄の駅員現場のリアル【作者に聞く】

「切符をなくした」と言って不正乗車するお客 01画像提供:ザバックさん

駅員経験のあるザバック(@theback_blog)さんは、X(旧Twitter)やブログにて駅員を主人公にした漫画などを中心に公開している話題の漫画家。駅員のあるあるをテーマに描き、駅員の日常が垣間見えるような作品がそろう。今回は『100日後に辞める駅員さん』の中から不正乗車にまつわるエピソード漫画を紹介するとともに、作者にIC系カードの普及で不正乗車は減るのかなどについても話を聞いた。

02画像提供:ザバックさん


ペン助が駅で働いていると、「切符なくした。お金もない」という若い男性客がやって来る。すると、ヒツジロウ先輩が「仕方ないので通ってください」と言って、そのお客を改札に通す。

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一部始終を見ていたペン助は、ヒツジロウ先輩に「なんでいつも通すんですか?恐らく…不正乗車ですよ?」と話す。ヒツジロウ先輩も新人のころはよくお金を取っていたという。けれど、その代わりお客のトラブルも増えたようだ。

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トラブルを起こすと、ヒツジロウ先輩は上司から怒られる始末。それでやる気をなくしてしまったという。会社は社員ではなくお客の味方。ペン助は先輩の苦労を知って、複雑な気持ちになるのであった。

――ザバックさんは、不正乗車したお客さんからクレームをもらった経験はありますか?

もちろんあります。不正乗車に限らず駅員は間違ったことをしていないのにも関わらず怒ってくる人なんてざらにいます。しかも、上司や会社は駅員を味方をせず、お客様ファースト。逆にお説教くらうこともあります。駅員さんたちがやる気をなくす理由の1つですね。すいません愚痴になってしまいました。

――最近ではIC系カードが普及していますが、不正乗車は減らないのでしょうか?

ぶっちゃけICカードでも不正乗車し放題です。駅員をしている人ならわかると思いますが、不正乗車する方法なんて山ほどあるんですよね。もちろんここでは書きませんが(笑)。顔認証レベルにならないと、不正乗車は減らないかもしれませんね。

技術などが進歩しても、不正乗車はなかなか減らないようだ。ブログやSNSではそのほかの駅員漫画がいくつも投稿されているので、駅員の仕事や鉄道に興味がある人はぜひ読んでほしい!


取材協力:ザバック(@theback_blog)

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