結婚して小遣い制なのに…!「この先輩素敵だな」作者が涙ぐむほどうれしかった気遣いとは【作者に聞く】
2021年4月の退職をきっかけに、X(旧Twitter)に漫画を投稿し始めたやぎ公さん(@yagi_kou_)。30年間勤めた職場での経験をもとに描く「ネコ谷さんは会社員」は、ふつうの会社員・ネコ谷さんや、現代っ子の後輩・チュー尊寺君など、個性豊かなキャラクターが繰り広げるリアルな会社員生活を描いた漫画として注目を浴びている。
今回は、キャッシュレス決済について描いた漫画を紹介するとともに、作者のやぎ公さんに本作について話を聞いた。
現金派の先輩が見せた「粋な計らい」
会社帰り、久しぶりに飲みに行ったネコ谷さんとチュー尊寺君。会計は、キャッシュレス決済でチュー尊寺君がまとめて支払った。割り勘すると1人2680円。現金派のネコ谷さんは、現金(おつり)を持たないチュー尊寺君にお金を渡す際、ある粋な計らいを見せる。
本作投稿時には、ネコ谷さんの振舞いに「先輩の気持ちが詰まっていますね」という声や、「私はお店によって使い分けてる」「現金払いが多いですね」「現金派です!」など、読者の支払い方法に関するコメントが多数寄せられた。
割り勘のドタバタに店員も苦笑い
本作を描こうと思ったきっかけについて、やぎ公さんは「最近は、買い物でも食事でも支払い方法が多様化してきて、特にキャッシュレス化が進んでいるので、いつか漫画のネタとして取り上げたいなぁ…と思っていました」と語る。
やぎ公さん自身、割り勘で困った経験はないのだろうか。
「勤めていたとき(現金払いがほとんどだった時代)、4、5人で飲みに行って、そのうちのひとりがまとめて会計を済ませたあと、割り勘して集金しようとしたら、『俺が一番飲んだので端数分払う!』だの『いやいや、皆にいつもお世話になってるから私が多めに払う!』だのレジの所で酔っ払いが大騒ぎして、店員さんに苦笑いされて困りました。まぁ、本当に困ってたのは店員さんなんですが(笑)。店の外でやればよかったのですが、冷静な人がひとりもおらず…」と、現金時代のドタバタ劇を明かした。
涙ぐましい先輩の気遣い
ネコ谷さんのような素敵な先輩に出会った経験があるか尋ねると、やぎ公さんは過去の印象的なエピソードを披露した。
「一緒に飲みに行って多めに払ってくださった先輩ももちろん素敵です。なかでも印象的だったのは、結婚されていてお小遣い制だった先輩が、安い居酒屋を見つけて私と後輩たちを誘ってくれたことがあって。そのとき、お小遣い制で大変なのに少し多めに払ってくださったんです。涙ぐましさもありましたが、いつもよりさらにうれしい気持ちになったのを覚えています」
近年、キャッシュレス決済が増加しているほか、「まだまだ現金!」という人も多い。これからの時季、親戚など、さまざまな年代がいる集まりの場合は、ネコ谷さんの気遣いを参考にしてみてはいかがだろうか。
取材協力:やぎ公(@yagi_kou_)
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