「涙腺崩壊」会話のない祖母とやんちゃな孫娘→ある日顔に施した“イタズラ”が起こした奇跡【作者に聞く】

化粧に金髪、そしてたばこ…校則違反を繰り返し、ついに停学三ノ輪ブン子(@minowabunko)

読者から「こんな良作があったんだな…(泣)」「心が生き返りました」と感銘と感謝のコメントが寄せられた漫画がある。タイトルは「NO MAKE , NO LIFE !」。お互い会話がなかったやんちゃな孫娘と祖母の関係に変化が起こり、2人の生き方がほんの少し明るい方向へと変わる物語だ。

NO MAKE , NO LIFE !_P02三ノ輪ブン子(@minowabunko)

NO MAKE , NO LIFE !_P03三ノ輪ブン子(@minowabunko)

NO MAKE , NO LIFE !_P04三ノ輪ブン子(@minowabunko)


早船典子は化粧が大好きな女子高生。派手な化粧で登校し、ついに停学になってしまう。停学期間中、母親から「おばあちゃんの話し相手になってあげて」と頼まれるが、いくら話しかけても祖母の反応は薄い。心根はやさしいがやんちゃな孫娘と、元気がなく無口になってしまった祖母。学校では問題視されていた「化粧」を通じて、この2人の生き方が変わっていく心温まるストーリーである。

「いい歳してみっともない」周囲の反発と祖母の笑顔


元気のない祖母に学校の楽しい噂話をするも、祖母は無表情のまま。話題に困り果てたとき、祖母がおもむろに典子の“つけまつげ”に手を伸ばし、ベリッと剥がして「虫かい?」とつぶやいた。これを機に典子のイタズラ心に火がつき、祖母に化粧を施す。「ごめんごめん、すぐ落とす」と笑う典子だったが、鏡を見つめる祖母の目には生気が戻ってきていた。

しかし、帰宅した父親は祖母の化粧を見て激怒する。「ばあちゃん、気に入ってるじゃん」と止める典子に対し、「みっともないだろ、いい歳して、こんな顔」と、祖母の顔をゴシゴシと拭いて化粧を落としてしまった。その翌日、祖母が1人で外に出かけてしまうという事件が起こる。

本作を描いたのは、「貧女ハウスへようこそ」(小学館)などの代表作を持つ三ノ輪ブン子(@minowabunko)さん。本作には「台詞がなくとも表情や振る舞いで描かれていて、わかりやすく読んでいて楽しかった」という読者の声が届くほど、登場人物の心理が丁寧に描かれている。特に「ラストが最高に美人だった」と評される最後の典子の表情は、彼女の心情がすべて詰め込まれた秀逸な1コマだ。

日常の小さな変化がもたらす一歩


三ノ輪さんは本作について、「日常のちょっとしたことや、身近な人との関わり方が少し変化するだけで、一歩前に進めるということを描きたかった」と語る。「最近ぱっとしないと思っていても、読後にちょっと変化を起こしてみようかな、前に進んでみようかな、という気分になってくれたらうれしいです。自分は祖母とあまり思い出がなく、そういうものへの憧れもあったのだと思います」と振り返る。


取材協力:三ノ輪ブン子(@minowabunko)
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