【カスハラ地獄】怒声が響く店舗「店ごと無くなるぞ」→常連客の理不尽なマウントに限界を迎えた女性販売員の決断【作者に聞く】

「お客様は神様ですか?」5話より

販売の仕事で体験した出来事や日常で感じたことを漫画に描き、XやInstagramで発信しているタジマオオカさん(@pu92yu)。店舗で働いているとさまざまなお客様や場面に遭遇するという。なかでも、顧客の優位な立場から従業員に対して言い掛かりや理不尽なクレーム、侮辱などをする迷惑行為「カスタマーハラスメント」(以降、カスハラ)について描いた漫画「かすはら物語」や「お客様に助けられた話」が大きな反響を呼んでいる。思わず「怖い」と身震いする場面も少なくなく、多くの共感の声が寄せられている。

「お客様は神様ですか?」5話(1/18)

「お客様は神様ですか?」5話(2/18)

「お客様は神様ですか?」5話(3/18)

「お客様は神様ですか?」5話(4/18)


本稿では、タジマさんが実際に体験したカスハラや、販売員に対する無理なクレームに悩み、対応を考え続けた日々をお届けする。

好きな仕事でも「身体的にもう無理」…限界を迎えた接客現場


タジマさんはカスハラをきっかけに、大好きだった販売の仕事を辞めようと決意した。当時の心境について、「辞めようと決めたものの、好きな仕事ですし、気持ちの整理は正直つきませんでした」と振り返る。しかし、毎回1時間早く出社したり、仕事が終わったあとも「無事に1日を終えることができた」という安堵感から駅のベンチで座り込んでしまう日々が続き、身体的にもう限界だと判断したという。
本来のタジマさんは、お客様から贈り物の相談を受けた際、隣に立って一緒に商品を選ぶ販売員だ。贈る相手の好みやシチュエーションを聞きながら「できるだけお客様と同じ目線で品物を選ぶよう心掛けています」と真摯に向き合っていた。

常連客の理不尽なマウントと、突き刺さる周囲の目


しかし、現場では理不尽な要求を突きつけられることも少なくない。なかでも大型店では「デパート側にクレームを入れる」といった、常連の立場を利用したマウント発言を受けることが何度かあったという。

接客中、少しでも逆らう姿勢を見せれば客はヒートアップし、怒声に変わってしまう。「周囲のお客様にまで怖い思いをさせてしまいます。少しでも否定するような物言いは極力避けて対応します」と、言葉を慎重に選ばざるを得ない実態を明かした。

店舗の前で一方的に怒鳴られると、他のお客様から「よほど無礼な店員なんだろう」と思われているように感じ、いたたまれない心境に陥る。異様な雰囲気に周囲のスタッフも気づくものの、「責任者ではない立場で、自らトラブルに割って入っていくのはやはり非常に難しい」と、カスハラ現場が抱える孤独と複雑な胸中を語ってくれた。


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