上京組「毎日生活費・学費のことで頭がいっぱい」→都会組「バイトより大学生活のほうが大事」残酷な格差を目の当たりにし絶望【作者に聞く】

東京なら何度もできる気がした画像提供:(C)うみの韻花

東京に憧れ、「金銭面は自分で何とかする」と親を説得して上京した主人公。しかし、生活費のために働く上京組と、欲しいものを買うためにバイトをする都会組との間には大きな格差があった。憧れの東京で一人の女性の栄光と挫折を描いた、うみの韻花(@umino_otoka)さんの『人生もっとうまくやれたのに 港区女子の絶望と幸せ』を紹介するとともに、本作について作者に話を聞いた。


理想と現実のギャップ


『人生もっとうまくやれたのに 港区女子の絶望と幸せ』010画像提供:(C)うみの韻花/KADOKAWA

『人生もっとうまくやれたのに 港区女子の絶望と幸せ』011画像提供:(C)うみの韻花/KADOKAWA

『人生もっとうまくやれたのに 港区女子の絶望と幸せ』012画像提供:(C)うみの韻花/KADOKAWA

奨学金と生活費を稼ぐことで精一杯な主人公に対し、都内在住の同級生は親からもらったハイブランドのバッグを持ち、バイト代を流行のカフェや新作コスメに使う。ある日誘われたカフェでのアフタヌーンティーは1人7000円。1日のバイト代が吹っ飛ぶ価格に主人公は食べた気がしない。さらに、バイト疲れで居眠りをしていると「バイトより大学生活のほうが大事だよ」と言われてしまう。自分より貧しい世界が身近にあることを知らない同級生を見て、現実に直面するのだ。

うみのさん自身も田舎出身で、上京して理想と現実のギャップに突き当たった経験があるという。お金を稼ぐことで傲慢になり本来の目標を見失った時期があり、それを主人公に投影させているため「存在したかもしれないもう1人の私」なのだと語る。さらに、大学へ1人で見学に行き主人公の疑似体験をするなど、取材にも力を入れている。

港区女子への変貌


その後、主人公は大学の準ミスコンに選ばれ、飲むだけで数万円が手に入る世界へ足を踏み入れる。うみのさんにはギャラ飲みや港区で働いた経験はないため、リアルな実態を調べるべく元港区女子を探して何度も取材し、好むブランド品なども漫画に取り入れた。

少しずつ華やかな港区女子に染まり、性格も歪んでいく主人公。嫌われるキャラにならないよう、序盤で葛藤や苦悩をしっかり描き、読者が共感できる構成にしたという。港区女子に染まる中盤以降は目のハイライトを徐々に減らし、年齢や整形に応じて顔の比率を微妙に変えるなど、細部にまでこだわっている。

制作に1年半を費やした渾身の作品であり、「主人公と感情を一体化させて魂を込めて描いた。ふと読み返したくなるような一冊になればうれしい」とうみのさんは語る。お金を手にすれば人は幸せになれるのか、東京の光と闇を描き出している。

取材協力:うみの韻花(@umino_otoka)

※記事内に価格表示がある場合、特に注記等がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

この記事の画像一覧(全153枚)

Fandomplus特集

マンガ特集

マンガを読んで「推し」を見つけよう

ゲーム特集

eスポーツを「もっと知る」「体験する」

ホビー特集

「ホビー」のトレンドをチェック

注目情報