息子を亡くした妻「あの子のことを忘れられない」→夫「もう乗り越えなくていいじゃないか」事故現場の横断歩道で誓ったこれからの生き方

「乗り越えなくていいじゃないか」と妻を励ます夫画像提供:宮野シンイチさん

子どものころから漫画が好きで、ユーモアあふれる漫画を描く宮野シンイチ(@Chameleon_0219)さん。DV被害などに遭う依頼者の実話を基にした『夜逃げ屋日記』はXで人気の漫画だ。今回は同作の68~69話を紹介するとともに、事故現場で泣いていた依頼者の夫婦について話を聞いた。


息子の死と向き合う夫婦

68-3画像提供:宮野シンイチさん

『夜逃げ屋日記』68-4画像提供:宮野シンイチさん

68-5画像提供:宮野シンイチさん


引っ越しの荷物を運び終えると夜明けになっていた。車の後部座席には依頼者の板野ケンゾウさんとユカリさん、助手席に社長が座り、宮野さんが運転をする。

夫婦は息子のカズト君を交通事故で亡くして以来、久しぶりの遠出だという。ユカリさんは「カズトが亡くなった横断歩道に行ってもらえますか?」とお願いをした。息子の死を乗り越えたいようだ。

横断歩道の前で、ユカリさんは泣きながら「あの子のことどうしても忘れられない」「乗り越えられそうにない…」とこぼす。隣にいたケンゾウさんは「もう乗り越えなくていいじゃないか」「これから先、ずっとあの子を想い続けてあげよう」と語りかけ、2人は抱きしめ合った。

被害者が逃げる理不尽さ


社長と夜逃げ屋のスタッフたちは花束を持って横断歩道へ向かった。被害者家族の夜逃げは年に数回必ずあり、社長は「なんで何もしてない被害者側が逃げる羽目になるんだろう」とやるせなさを感じるようだ。現場に花束を置き、夫婦が心安らかにいられることを皆で願った。

事故現場で泣く夫婦の様子に宮野さんは、「この2人はこれからどうやって生きていくんだろうとか、なんでこんな目に遭わないといけないんだろうとか、いろいろなことを考えてもただただやるせなかった」と語る。

『夜逃げ屋日記』は待望の第5巻が発売され、作者と夜逃げ屋の社長との対談( 前編 / 後編 )も実現している。夜逃げ屋に興味や関心がある人は、この機会にぜひ一度読んでみてほしい。


取材協力:宮野シンイチ(@Chameleon_0219)

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