「そっちかい!」キャバクラの体験入店先で初恋の男子と衝撃の再会?『初恋男子がNo.1〇〇になっていた話』
誰にでも、心の中に眠る初恋の思い出があるはずだ。
高校時代、女子グループからいじめられていた自分をかばってくれたクラスの中心人物・寺島悠司くん。そんな憧れの存在との思い出を抱えたまま26歳になった主人公だったが、恋をする余裕すらない立派な“貧困女子”へと成長していた。
明日の生活費に困り、足を踏み入れたのは夜の世界。キャバクラの体験入店初日、開店準備中の店内で彼女が出会ったのは――なんとドレスを纏い、No.1キャバ嬢として輝くかつての初恋相手だった!
今回は、衝撃的な再会から始まる人間ドラマを描いた『初恋男子がNo.1〇〇になっていた話』について、作者の國里さんに制作の裏側や作品に込めた思いを伺った。
性別を超えた再会と「強くなんな」……変わらない憧れの強さ
手術を受け、戸籍も変えて「セイラ」という源氏名で新たな人生を歩んでいたかつての初恋相手。驚きのあまり昔の名前を呼んでひたすら謝る主人公に対し、セイラは「なんで謝るの?秘密にしてって強要してるのはこっちじゃん」と返し、「そんなんでキャバやってけんの?強くなんな」と力強く励ます。
見た目は綺麗な女性に変わっていても、自分を助けてくれた男前な中身はあの頃のまま。主人公の胸は、再びキュンと高鳴るのだった。
性別の垣根を超えたドラマチックな設定について、國里さんは次のように語る。
「性別にとらわれずに人間関係を築いていく話を描きたくて、『異性として好きだった相手が、再会したら同性になっていた』という展開にしました。SNSで読んでもらうため、最初の4ページで驚きを与える構成を意識しました」
自分を抑えていた過去と、お互いに依存し合わない信頼関係
気弱で人の意見に流されやすい主人公と、気が強く見えるものの男性だった頃は「本当の自分」を言えずに抑え込んでいたセイラ。
作中のセイラの「誰にも本当の自分を言えなかったあの頃の自分がむかつく」という言葉について、國里さんは「実は2人には『本当の自分を言えずにいた』という共通点があります。だからこそ、お互いの気持ちが通じ合いやすいと考えました」と明かす。
物語が展開するにつれ、主人公も少しずつ成長し、二人はただ頼り切るのではない、自立した信頼関係を築いていく。性別の枠を超えて心で繋がり合う二人の姿は、読者の心に爽やかな感動を届けてくれるはずだ。
取材協力:國里
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