未来の妻!?との“プレ結婚生活”に「困惑してほしい」——漫画『嫁がくる!』原作・光永康則が語る挑戦

“好みを超越した最良のパートナー”を見つけ出す究極のマッチングシステムを自力で開発した大学生。探せるだけで出会いのきっかけにはならないはずが、彼の前に突如AIがピックアップした「運命の相手」当人が現れた——!?

理想のパートナーを見つけるマッチングシステムを開発した途端、「未来の嫁」が向こうから現れて!?漫画『嫁がくる!』嫁がくる!/光永康則(原作)・saku(漫画)


グランドジャンプむちゃ(集英社)で連載中の『嫁がくる!』は、『怪物王女』『時間停止勇者』などで知られる光永康則さんが原作を、『グランニューデイズ』『別世界のキラキラ同期がエッチなイラストを描いている』などの作品があるsakuさんが漫画を担当するSFラブコメディ。この世でたった1人、運命の人と巡り合いたい一心で動く瀧口行人の前に現れた美女・榎本真知。マッチングシステムのことなど知らないはずの彼女は、初対面で「未来の妻」だと名乗る。しかも、それを皮切りとばかりに、行人の元には次々と謎に満ちた女性が訪れる……というストーリーだ。

『嫁がくる!』1巻書影嫁がくる!/光永康則(原作)・saku(漫画)


2026年9月17日に発売された第2巻では、2人の“未来の嫁”との生活が始まった行人に新たな出会いと波乱が待ち受ける。そんな予測不能な本作について、原作の光永康則さんに制作の舞台裏をインタビューした。

漫画『嫁がくる!』第1話嫁がくる!/光永康則(原作)・saku(漫画)

嫁がくる!/光永康則(原作)・saku(漫画)


想像を超える結婚生活に「困惑してくれたらうれしい」


――この作品を描くうえで、最初に「これは描きたい」と思った要素は何でしたか?

【光永康則】元々は読切作品として自分自身が作画もして発表したものです。「“○○えもん”が女の子だったらいいのに、どうせなら何かの間違いでたくさん来てくれたらいいのに」というのが、当時も今もこの作品を作る上で初期衝動の核となっている部分です。

嫁がくる!/光永康則(原作)・saku(漫画)


――作品設定において、執筆前から決めていたこと・執筆中に変わったことはありますか?

【光永康則】読切版では、単に勤労学生が主人公でした。連載では起業の話を縦軸にして男子のパートナーも設定しました。それも頼もしいヤツです。ラブコメなのに男同士の物語を先に始めてしまう……という、少々アクロバティックな作りに転換しました。

嫁がくる!/光永康則(原作)・saku(漫画)


――キャラクター像の変化ではいかがでしょうか?

【光永康則】キャラクターではメインヒロイン的な立ち位置の真知が、予定に反して意外と柔和な女性になりました。それというのも、saku先生の描く真知がとてもかわいらしくて。私自身が作画したらこんなかわいい雰囲気になっていないだろうと思いました(笑)

嫁がくる!/光永康則(原作)・saku(漫画)


――ここまで描かれた中で、「この台詞は特に印象深い」と思うものはありますか?

【光永康則】第2話の真知のセリフ「一目惚れだった?」です。

――本作に込めた、作家としての“挑戦”や“実験”があれば教えてください。

【光永康則】そもそも、ラブコメを連載した経験がないんです。昔『チアチア』(白泉社)という漫画を描きましたが、あれは学園ラブコメというやや限定的なフォーマットでしたし、恋愛はメインではありませんでした。

こういうと本作のメインが恋愛のようですが、私が本作で作り手として初めて挑んでいる事柄は2つあります。ひとつはラブコメをベースに、実は夫婦生活というか恋愛の向こう側の関係性を描きたい、というものです。もうひとつは謎のベンチャー企業を男二人で起ち上げる物語です。そういう題材の漫画を私は描いたことがありません。実は本作は、描いたことのないジャンルに一度に2つ手を伸ばす、“欲張りハンバーグカレー”なのです。

嫁がくる!/光永康則(原作)・saku(漫画)


――この作品を通じて、読者に伝えたい“感情”や“メッセージ”はありますか?

【光永康則】結婚生活を知らない主人公・行人と一緒に、真知をはじめとする“未来のお嫁さん”たちとの生活に、いろんな意味で困惑してくれたらうれしいです!本当に結婚生活は困惑の連続ですから。でも、そこを読んだ方にポジティブに楽しんでいただけるようにできればと思っております!

――最後に、本作品をどんな人に読んでほしいですか?

【光永康則】誰でも読んでください!男性も女性も小学生でもご年配の方でも!特に読んでくれたらうれしいのは結婚に懐疑的な人や、逆に期待値の高い人、です。一緒にプレ結婚生活を覗き見しましょう!よろしくお願いします!


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