「ただの鼻づまり?」を放置した主婦が「鼻腔がん」と宣告され…知っておくべきネットの恐怖と、早期発見の大切さ
夫と2人の子どもと暮らす主婦のやよいかめさん。ある日、鼻の不調から精密検査を受けたところ、まさかの「鼻腔がん」宣告を受ける。鼻腔がんはあまり知られていないが、部位が繊細なため、進行状況によっては眼球を摘出するおそれもある病気だ。やよいかめさんは家族とともに事実を受け入れ、前向きに闘病生活を送る姿をコミックエッセイ『鼻腔ガンになった話』に描いている。
※本作は著者の闘病体験を描いたコミックエッセイです。紹介している病状や治療の経過には個人差があり、医学的な見解を代弁するものではありません。気がかりな症状がある場合は、必ず専門の医療機関にご相談ください。
突然告げられた「鼻腔がん」という現実
夫と2人の子どもと穏やかな日々を送っていたやよいかめさん。しかし、長引く鼻の不調から受けた精密検査で告げられたのは、思いもよらない「鼻腔がん」という診断だった。
鼻腔がんは世間的な知名度が低い一方、目のすぐ下という繊細な部位であるため、進行度によっては眼球を摘出するリスクすら孕む恐ろしい病気である。突然の過酷な現実に直面しながらも、家族とともに運命を受け入れ、前向きに闘病へと立ち向かう姿が本作には鮮烈に描かれている。
いつ死ぬかわからない。「好きなことをやろう」の決意
芸術大学を卒業後、かつては作家を目指していたやよいかめさん。しかし、日々の育児や夫の転勤を言い訳に、本格的な創作活動をずっと先送りにしてきた。
だが、壮絶な治療を駆け抜けたことで彼女の心境は一変する。「いつ死ぬかわからないのだから、もっと自分の好きなことをやろう」と強い覚悟を固めた。デジタル作画を一から学び、自身の闘病体験を発信することが「がん検診に行く人を増やし、親を亡くす子どもを減らすことにつながるのではないか」と信じ、ペンを執っている。
ネットの恐怖と、早期発見の大切さ
闘病中、やよいかめさんにとって最も大きかったのは「治療に対する底知れぬ不安」だった。インターネットで治療に否定的な情報に触れては怯える日々もあったが、実際には抗がん剤も放射線治療も確かな効果を発揮し、腫瘍が小さくなったことで大きな安堵を得る。その赤裸々な心の機微は、主治医から「医療関係者も参考にしてほしい」と絶賛されるほどのリアリティを持つ。
「体の調子が悪かったら我慢せず、できるだけ検診に行ってほしい」。進化する現代の医療をむやみに恐れず、気がかりな症状があれば一刻も早く病院へ足を運ぶこと。彼女の切実なメッセージは、すべての読者の胸を強く打つ。
取材協力:やよいかめ
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