「好きだけじゃ解決できない?」産後クライシスで疲弊する妻と無邪気な夫→産後3カ月のすれ違い
出産を機に「妻が急に変わった」「何をしても怒られる」と戸惑う夫。一方、妻は妊娠中からの体調変化や睡眠不足が続き、産後3カ月が経ってもホルモンバランスの乱れと慣れない育児に追われている。埋まらない夫婦の溝と「産後クライシス」をリアルに描いた、魚田コットン( @33kossan33 )さんの漫画『好きなら良いの?』の見どころを紹介する。
気遣いの裏に見えた本音。一気に冷めていく心
本作は『家族辞めてもいいですか?』や『スカートの呪いが解けるまで』を手掛けた魚田コットン( @33kossan33 )さんによる産後クライシス作品だ。幼少期から男性不信を抱えていた主人公のユニは、信頼できるパートナーと結婚し待望の赤ちゃんを授かった。しかし産後3カ月、ぐずる子どもをようやく寝かしつけたタイミングで夫が帰宅。子どもに会えてご機嫌な夫だが、起こされた妻は納得がいかない。悪気のない夫の態度に、妻のイライラは募っていく。
妻の不機嫌を察した夫は「お風呂にゆっくり入っておいで」と声をかけ散らかった部屋を片付けた。しかし、風呂上がりに片付いた部屋を見た妻は内心冷ややかな視線を送る。
仕事終わりに家事を負担してくれた感謝はあるものの、夕飯の支度中に「今夜、久しぶりにどう?」と夜の誘いを受け、落胆する妻。その気になれず曖昧にはぐらかす妻に対し、夫は気持ちを無視して体に触れる。一見、妻をいたわるように見えた行動の裏に下心が透けて見え、妻の心は一気に冷めていく。
すれ違う双方の感情。ポケットから見つかった「あるもの」
本作ではイライラを抱える妻だけでなく「いつも怒られてばかり」「拒絶されるようになった」と傷つく夫の心情も丁寧に描写される。双方の葛藤と着地点が大きな見どころだ。魚田コットンさんは「一番のポイントは妻が夫を拒否する場面です。読者によって感想が大きく分かれる箇所だと思います。その次に注目してほしいのが、妻が夫のスーツのポケットから『あるもの』を見つける場面です」と語る。触れられることすら拒む妻に対し、夫が取った行動とは何だったのか。出産を経て「好き」という感情だけでは解消できなくなる夫婦愛の変化が、克明に表現されている。
さらに魚田コットンさんは「いつも読んでくださりありがとうございます!SNS向けの漫画は実験的に描いている部分も大きいため『こんな話が読みたい』というリクエストがあれば教えていただけるとうれしいです。SNS作品のほかにも書籍を出していますので、よろしくお願いします!」とメッセージを寄せた。なお、魚田コットンさんの最新作『結婚さえできないわたし 29歳からの婚活地獄』も好評発売中だ。29歳女性が「理想」という名の呪縛に囚われながら自分を見失っていく姿を描いた話題作となっている。
取材協力:魚田コットン( @33kossan33 )
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