母「あなたのためを想って言ってるの」服も友達も志望校も親が決める→過干渉の母の呪縛が溶けるまで
「あなたのためを想って」と子どもの意思を無視し、親の理想を押し付ける過干渉。「女の子はかわいくないと」と整形手術を受けさせられ、過食と嘔吐を繰り返す摂食障害に苦しんだ実体感を描いた自伝的エッセイ漫画『親に整形させられた私があたしが母になる エリカの場合』が話題を集めている。著者のグラハム子さん(@gura_hamuco)に話を伺った。
親の過干渉と「やらされた整形」の苦しみ
作中では母の好む服を着せられ、友達付き合いや志望校、感情まで母に縛られる姿が描かれる。中学卒業時には母のすすめで二重の整形手術を受けさせられ、高校で体重が増えると「みっともない」と言われ摂食障害を患った。
当時の心境についてグラハム子さんは、「母が正しいと思い込んでいた。目に見えるルールはなかったが、母の言うことが絶対ではないと気づくと人生を否定することになり自分が壊れてしまうから、必死で信じ込んでいた」と振り返る。別居していた父と会う際も口止めされ、完全に部外者だったという。
整形手術について「大人になって自分でホクロをとる手術は受けたが、やらされた二重整形は『ありのままの顔で生きてはいけない』と自分を否定されているようで辛かった。今は感情の整理がつき、糸がとれて一重に戻ってからも再手術はしていない」と語る。
呪縛からの脱出と「自分にとってのベストな選択」
母の呪縛から脱するきっかけは、20代前半の大怪我だった。スポーツができなくなり自分と向き合う時間ができたことで心理学などの本を読み漁り、自分を取り戻していった。
現在も母親とは絶縁せず、心の健康を保てる範囲で付き合いを続けている。同じ境遇の人へ向けて「親に選択肢を与えられ続けた人は自分で決めるのが苦手。絶縁か仲良くかの2択ではなく、自分にとってベストなグレーを見つける方法もあると伝えたい」とメッセージを送る。
自身の育児を通して「自由を与えてそのままでよいと言える強さが母にはなかった。自分の子どもには好きなものを否定せず見守りたい」と語るグラハム子さん。辛い過去を乗り越え、自分らしく前を向く姿が多くの読者に勇気を与えている。
取材協力:グラハム子(@gura_hamuco)
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