経営者「首吊ろうと思ってた」全財産を失って借金2億円→架空の投資話に騙された男が夜逃げ屋のスタッフになるまで
DV被害などに遭う依頼者を夜逃げさせた実話を基にした漫画『夜逃げ屋日記』が、SNSでも大きな人気を集めている。作者の宮野シンイチさん(@Chameleon_0219)に、作中で描かれたスタッフの壮絶な過去や、夜逃げ屋で働くやりがいについて話を聞いた。
依頼人の肩代わりをめぐる叱責とスタッフの過去
浜辺で宮野は、依頼者である大崎さんの依頼料を肩代わりしていたことをデンゾウさんに打ち明ける。優しい言葉を期待していた宮野だったが、デンゾウさんは「金を貸すなら大崎親子の名前や出身地を知っていて当たり前。あの依頼者も悪いけど、君にも非がある」と諭す。落ち込む宮野に対し、デンゾウさんは「僕はな、3年前社長に夜逃げさせてもらった人間や」と自身の過去を切り出した。
かつて関西でさまざまな事業を展開し、すべて失敗に終わってしまったというデンゾウさん。睡眠も取れないほど追い詰められていた時期に、オーストラリアの都市開発を名目とした海外の土地への投資話を持ちかけられた。藁にもすがる思いで契約を交わしたものの、その投資話はすべて架空のものだった。
2億円の借金と夜逃げ屋に救われた人生
全財産を負債に充ててもなお2億円の借金が残り、会社も倒産して自己破産。首を吊って死のうと思ったとき、夜逃げ屋の存在を知ったという。「借金で夜逃げというより、自分のことを知らん場所へ行きたかったんや」と当時を振り返るデンゾウさん。その後、社長に夜逃げ屋の一員として迎え入れられ、今も深い感謝を抱いている。
現在も夜逃げ屋スタッフとして活動する宮野さんにやりがいを尋ねると、「夜逃げ直前は恐怖や緊張で会話もままならない方が多いが、夜逃げが終わると心から安心した表情になってくれる。そのときにやりがいを感じる」と語る。また、働き始める前の印象については、「裏稼業なのでやはり怖いイメージがかなりあった」と明かした。
取材協力:宮野シンイチ(@Chameleon_0219)
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