ピュアな「ばあさん」のかわいい仕草をマンガに。明るい介護に共感の声が続々!

同居していた義理の母「ばあさん」(享年88)とのやり取りをマンガにしているmiwasowmenさん。アットホームでどこかユーモラスな展開がInstagramで話題だ。ばあさんの少女のようなピュアな言葉に「かわいい」「うちのおばあちゃんと一緒」といった共感のコメントが続々寄せられ、日々フォロワーが増えている。

介護も老いも嫌な面だけじゃないことを伝えたい

miwasowmenこと、なとみみわさん(50歳・東京都在住)。本業はイラストレーターとして広告や雑誌などで活躍する


義理の母「ばあさん」をマンガに描き始めたきっかけや反響を、投稿者のmiwasowmenさんはこう話す。

「私自身老いが怖いのですが、これはどうしても避けることができませんので(笑)、介護も老いも嫌な面ばかりではないのかもなぁ…と、少しでも感じていただければと思い、マンガを描き始めました。インスタに投稿して、『ばあさんがかわいすぎる~~』とか、『亡くなった祖母(または母)を思い出します』といったコメントを頂きうれしいかぎりです。ばあさんの書籍を発売したとき宣伝も兼ねて『#うちのばあさんは結構可愛い』として出した反響がよかったので、インスタの投稿を続けております」

今回は、miwasowmenさんイチオシの5作品を紹介。さらに作品への思いなどを聞いてみた。

やさしくて誰からも愛されるばあさん


まず1作目は、ばあさんのやさしくてポジティブな言葉にじんわりくる『ばあさんの好きなところ』。

『ばあさんの好きなところ』(2020年9月15日投稿)


「ばあさんはとってもやさしい人だったので、歳をとったら私もばあさんみたいなやさしく、誰からも愛される年寄りになりたいなぁと思いました」

いくつになっても息子の誕生日は忘れない親心にキュン


続いて2作目は、ティッシュにくるんだお金にキュンとくる3コママンガ『親心』。

『親心』(2019年5月17日投稿)


「ばあさんがいろいろと忘れていく日々の中で、自分の息子の誕生日は忘れない。なんかすごく勇気をもらいました。大好きなエピソードです」

ばあさんのツッコミにほのぼのとした読後感が味わえる


3作目の『夏だなあ・・・』は、外から聞こえてくる声にツッコミを入れるばあさんの言葉がほんのり温かく、癒される。

『夏だなあ・・・』(2020年8月1日投稿)


「夏になると窓は全開。大型マンションに住んでいたのでそこら中に響きわたる子供たちの声。それにいちいちツッコミを入れるばあさん(笑)。わが家の風物詩でした」

人を見る目がある!?愛犬のかわいらしさに笑みがこぼれる


4作目は、愛犬とのやり取りがキュートで、しかもクスッと笑ってしまう『りくは知っている』。

『りくは知っている』(2019年4月21日投稿)


「ご飯を食べ始めると、愛犬りくが、なんかばあさんの周りをウロウロウロウロ。『なんでかね~~?』『不思議だね~~』ってばあさんは言ってたけど、その理由、家族全員知ってましたから(笑)」

シンプルなのに動きのある絵も魅力


そして5作目は『食べてないよ~~』。おでんを盗み食いするばあさんを1コマずつ違うポーズで描いているので、連続して見ると、パラパラマンガのようにも楽しめる。

『食べてないよ~~』(2019年4月18日投稿)


「腎臓病を患って、食事制限があったばあさんでしたが、食後のつまみ食いがやめられない。うっかり見つかると『食べてないよ~~』と言いながらモグモグゴックン。でも好きなだけ食べさせてあげればよかったな~~と、今では思います」

介護中や、コロナ禍で病院や施設に面会へ行けない家族には、ちょっとした心の支えになる作品が多いかも。投稿は「時間が空いた時のみのです~~」とのことなので、少し隙間があるときに覗いてみては。miwasowmenさんと同世代の人や、介護中の人へのエールにも感じられるはず。

取材・文=下八重順子

この記事の画像一覧(全24枚)

Fandomplus特集

マンガ特集

マンガを読んで「推し」を見つけよう

ゲーム特集

eスポーツを「もっと知る」「体験する」

ホビー特集

「ホビー」のトレンドをチェック

注目情報