「こんな年賀状が欲しい」と話題、彼女に12年送り続けた『漫画年賀状』とは
日本郵便によると、2021年用年賀はがきの当初発行枚数は前年比17.4%減の19億4198万枚と10年連続での減少となったという。年賀状文化が薄れるなか、ある漫画家の12年におよぶ「漫画年賀状」がSNSで話題となった。“死亡フラグクラッシャー”を主役にすえた漫画をTwitterで発表し、『○○で死ぬタイプの体育教師』(ゴリ先)シリーズで人気の酒井大輔(@sakai0129)さんは、干支を題材にした漫画年賀状を12年にわたって送り続け、昨年(令和2年)完結。気になるその経緯を聞いてみた。



12年目の大団円!最終回の年賀状を見た反応は…!?
――12年にわたって送り続け、昨年(令和2年)完結した漫画年賀状をはじめたきっかけは?
「当時、彼女(今の妻)に『漫画を描いている』ということをカミングアウトして、『こんな感じに漫画を描いています』的なことを伝える意味合いだった気がします。昔のことなので、ちょっとあやふやですが(汗)」
――漫画年賀状を見た彼女の反応は?
「事前にチラッと教えたら『家族に見られると恥ずかしいから封筒に入れて送って』と言われました(笑)」



――12年前の年賀状を見ると、今と比べて絵柄も随分と変化しているように見えます。
「正直な所、絵もあまり上手くなっていないな…という感じです。Twitterでよく『ド素人から3年でプロレベル』みたいなツイートを見かけますが、凄いなと思います(汗)」
――ストーリーや結末は想定して書き始めたのでしょうか。
「ストーリーに関しては、当時ネットでネタになっていた仮面ライダーの漫画のパロディです。結末は“打ち切り漫画”みたいな感じにしようと思いました(笑)」




――2枚組のものもありますね。結婚後も続け、完結するまでに12年かかったわけですが、やめようと思ったことは?
「毎年、年賀状のお題に困らなかったのである意味助かっていました」
――漫画年賀状の完結を見た反応は?
『あ、これ完結するんだ』って感じであっさりでした」




――完結した寂しさはありましたか?
「むしろ達成感がありました。今年は年賀状すら描いてないですから。来年も描かない予定です(笑)」



取材協力:酒井大輔さん(@sakai0129)