「ただ時が過ぎるのを待っていた…」“ひとりぼっち”の学生生活を描いた漫画に共感の声 苦しい思い出を描く理由とは?
中学生時代の“ひとりぼっち”体験を元にした漫画をSNSで発表し話題となった漫画家・都会さん(@okameid)。「ボッチだった6ヶ月間」を皮切りに、現在は「高校生編」を描いており、SNSのコメント欄には「自分の中学時代を思い出しました」「最後まで自分と重なりすぎて心が暴れました…泣」といった共感の声が続々と寄せられている。つらい過去を“あえて漫画にする理由”について都会さんに話を聞いた。


思い出すだけで憂鬱な出来事だったので、ずっと心に蓋をしていた
――エッセイ漫画を描きはじめた理由を教えてください。
【都会】元々SNSやブログでエッセイ漫画を読むのが好きで、自分も何か描いてみようかな…と思ったのがきっかけでした。
――「ひとりぼっち」をテーマにした理由は?
【都会】去年、オンラインで漫画を学べる学校に通っていてそこの授業で「エッセイ漫画を描こう」という課題があり、そこで描こうと思ったのが「ボッチだった6ヶ月間」でした。その時すぐ頭に浮かんだので、ずっと描きたい話だったんだと思います。当初4ページに収めるはずが、すごく長くなってしまいました。
――苦しい思い出を描くことの葛藤はありましたか?
【都会】あのころは、ただ時が過ぎるのを待っていて…思い出すだけで憂鬱な出来事だったのでずっと心に蓋をしていたのですが、1話1話描き終わるたびに心がスーっと晴れていくのを感じました。漫画にすることで客観視できたので、描いてよかったと思っています。


――「ボッチだった6ヶ月間」で一番つらかったのは?
【都会】修学旅行です。泊まりのイベントだし、学校の図書室やトイレのような逃げ場がなかったので、すべての瞬間が最悪でした。
――漫画を描くモチベーションは?
【都会】読者さんのいいねやRT、コメントが本当に励みになっていて「次も描こう」というエネルギーになっています。
――この漫画をどんな方に読んでほしいですか?
【都会】同じ境遇の人に「自分だけじゃないんだ」と思って読んでいただけたらうれしいです。
取材協力:都会(@okameid)