【漫画】イケメンの腕がシャワーと同化!?まさかの展開に泣き笑い
「ある日突然、学園一の美男子が日課の“朝シャン”をしていると、腕がシャワーと同化してしまった…」という驚愕のスタートで幕を開ける、漫画「腕がシャワーになってしまったイケメンの話」がTwitterで話題沸騰中。
作者は、東京を拠点に漫画家を目指して活動しているこわっぱさん。ネットで公開されるや否や、その圧倒的な画力とシュールな展開の数々や心温まる一幕で読者をグイグイと引き込み、「カオスでおもしろい!」「笑いつつも涙なしには語れない素敵なお話」と大きな反響に。本作がいかにして生まれたのか、また描くにあたって大事にしていることなど、こわっぱさんに直撃してみた。

ページをめくるたびに、楽しみになる展開を
――漫画「腕がシャワーになってしまったイケメンの話」は、どういったきっかけで描かれたのでしょうか?
「きっかけは、そのままなんですが朝にシャワーを浴びてたら思いついて。漫画家を目指しているので、掲載にむけて描いていた作品でした。残念ながら落選したので、世に出すつもりはなかったのですが、アシスタントをさせていただいている先生から『公開した方がいいよ』と助言をいただき、担当さんにも了承を得たので、思い切ってネットにあげてみました」
――Twitterでは、5万6000いいね・1万4000リツイート(2021年5月時点)を超える大きな反響となりましたね。
「ここまで読んでいただけるとは、思っていなかったので驚きました。とてもありがたいなと思います。担当さんも、一緒につくった作品なので喜んでくれていました」
――シュールでコミカルな展開が次々とやってきて、一気にページをめくりたくなり読了後の満足感もたっぷりでした。漫画を描く上で、大事にされていることは何ですか?
「ありがとうございます!自分はまだストーリーに自信がないので、ページをめくった後の楽しみを過剰なぐらい多く用意しておくように心がけています。連載に向けて描いているためTwitterの掲載は画像4枚なので、本来のテンポと違って難しいところはありますが…。毎回ページをめくるたびに、笑えたり驚く展開やピークがくるぐらいたっぷりと楽しみを入れたくなりますね」


――以前にアップされていた「イケメンがバケモノになっちゃった話」も、まさにページをめくるたびにおもしろくなり、気になる展開でした。
「それまでは真面目な話を描いてきていたんですけど、その作品をきっかけに肩の力が抜けて、いい感じに自分らしく描けるようになったかもしれません。そういう意味では、今回の作品の原点になっていると思います」
人を喜ばせる仕事がしたくて、大好きだった漫画の道へ
――いつ頃から、漫画家を目指すように?
「学生の頃から、漫画家になれたらなぁとなんとなく思っていました。けれども、趣味で描いたネームを友達に見せたり、独学で試行錯誤するぐらいでしたね」
――当時も今と変わらない作風で書かれていたのでしょうか?
「今も自分のスタイルを確立させている途中なので、変わっている部分もあると思いますが、当時もギャグテイストが強かったなと思います。『おもしろかった!』と言ってもらえるのがうれしくて、なにより笑ってほしいという思いがあるので」

――友達の感想が、励みになっていたのですね。
「そこは今も変わらず、読んでくれた方の反応が何よりの励みになっています。今回の作品もたくさんのメッセージをいただいて。特に、『リアルで嫌なことがあったけど、どうでもよくなるぐらい笑った』というコメントをいただいた時は、とてもうれしかったです」
――思い切ってネットで公開した結果、ダイレクトに読者の反響が。
「会社員をしていた頃は、お客さんの声を直接聞くことがほとんどなかったので…。会社を辞めて、『人を喜ばせることがしたい』『好きなことに挑戦しよう』と漫画家を目指してやってきただけに、自分の作品が少しでも人の役に立てたんだなと、とてもうれしくて励みになりました」

――最後に、今後の展望をお聞かせください。
「いろんなジャンルの漫画を描いてみたいです。そして早く、連載掲載できるように描き続けたいなと思います。何より、売れたいです」
――今後の作品も、連載のご報告も心待ちにしております!
「連載が決まったら、SNSで報告するので楽しみにしていただけたらと思います。今回のように、残念ながら掲載できなかった作品も公開できたらと思っているので、ぜひ読んでみて感想をいただけたらうれしいです」
取材・文=大西健斗