【漫画】すべての働く人へ送る!自身の店長経験をもとに描いた「ぼのこと女社会」
自身のアパレル店での経験を活かしInstagramで仕事を題材にした漫画を投稿するぼのこさん。漫画に登場する「bab bab」というキッズアパレル店で約7年の勤務を経て、入社したての頃から店長に至るまで、また店長職についてからの仕事模様をキャッチーなイラストで描いている。今回は作者のぼのこさんに、作品に対する思いの丈を聞いてみた。

店舗異動、過激な上下関係、派閥争い。職場にあるさまざまな問題の解決を目指す!
ベビーや子供服売り場特有の優しい空気感が好きで、「bab bab」へ入社を決めたというぼのこさん。そのかわいいイラストとは裏腹、内容は本格お仕事漫画。必要以上の上下関係や、職場の空気を乱す派閥争いなど、アパレル業界だけでなく、すべての働く人がきっと共感できる、そしてその問題を乗り越えるための参考になるエピソードが盛り込まれている。




自身の体験を漫画で発信しようと思ったきっかけについて聞いてみると、「私が店長職に就く前に思い描いた個人的ビジョンが、『自他ともに尊重しあい”自分らしく”働くことができる職場環境を作ること』『“個”の強みを生かした組織を形成すること』。この2つを企業という組織のなかだけでなく、社会全体に発信できたらと思い、漫画を書き始めました」という。




物語は「bab bab」の花形と呼ばれるB店へ異動を告げられるシーンから始まる。B店への初出勤の日、スタッフや店長に挨拶へ回るぼのこさんだが、周囲の人のそっけない対応、不穏な空気が漂うその店に、さっそく違和感を感じ始める…。







フォロワーからは「店長職を目指すことにした」との声も多数!
自身がB店での勤務時代に経験した上司や部下との接し方、業務への工夫、接客方法など、アパレル業界でない人たちも参考になるエピソードが盛りだくさん。
物語序盤には特に人間関係にフォーカスを当てたシーンが多く、花形のB店では、異動してきたスタッフのことを陰で「雑草」と呼ぶ人物も居たそう。彼女はそんなスタッフたちとどう関わっていくのか。





漫画には平社員であったぼのこさんが職場の環境を一新すべく、店長職を目指すエピソードも描かれている。
「私の漫画を読み、店長職を目指すことにしたというお声もいただきました。また、その方たちから実際に店長になれましたとご報告を受けた時は、漫画を書き続けて本当に良かったと思いましたね。もちろん出世することだけがキャリアビジョンでなく、自分がどういった人生を歩みたいかを思い描くことが大切だと思います」
このInstagramでの発信をきっかけに、これまでの投稿に書き下ろしを加えた書籍「女社会の歩き方」(KADOKAWA)も発売中。ぼのこさんの漫画は、自身にぶつかるさまざまな問題を解決しようと向き合う力、そして問題解決を目指すその行動力が読み手のモチベーションをも上げてくれる。女性だらけの職場を舞台にした物語だが、男女問わず、改めて仕事に向き合うきっかけにもなるのではないだろうか。現在は「ぼのこと女社会2」をInstagramで投稿中。ぜひチェックしてみて。
取材・文=鳥本明衣(glass)