【漫画】自閉症の息子へのクラスメイトの思いに涙。「二分の一成人式」で起きたこととは

看護師でありシングルマザーであるまゆんさん(@mayun4311)。自閉症スペクトラムがあり特別支援クラスに在籍する小学6年生の息子・太郎くんとの日々を漫画にし、Instagramに投稿。さまざまな出来事を、まゆんさんと太郎くんが一緒に乗り越えていく姿に共感の声が多く届いている。今回はまゆんさんに取材し、特に印象に残っている出来事について教えてもらった。

「二分の一成人式でぶあああってなった話」1


クラスメイトの思いが作り出す心あたたまる時間

2019年の12月頃から、友人に勧められたのをきっかけに漫画を描き始めたまゆんさん。なかでも、太郎くんのクラスで体験した優しい世界を描いた「二分の一成人式でぶあああってなった話」には思い入れがあるそう。

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太郎くんが4年生の時、授業参観で行われた二分の一成人式。一人ずつ「20歳の自分」というお題の作文を読んで披露することに。緊張症と場面緘黙(かんもく)がある太郎くんは、自分の番がまわってくる前からすでにガチガチの状態。いざ、みんなの前に立つと、まゆんさんが心配していた通り、強張った顔の太郎くん。

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太郎くんの顔を見て辛さを感じていたまゆんさん。そのとき数人のクラスメイトが太郎くんのもとに駆け寄り、用意していた太郎くんの原稿を見ながら、一緒に読もうと声を掛けている。それを見たまゆんさんは、クラスメイトの優しさに涙が止まらなくなった。

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まゆんさんは「『こんな優しい世界があったのか』と子どもたちを通して感じることができたという思い出を、記録しておきたいと思い描きました」と話す。

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読者からは「素敵な思い出」「先生もクラスメイトもあたたかい」など200件以上のコメントが寄せられ、太郎くんを思うクラスメイトや先生の言動に多くの人が心を動かされた。

また、まゆんさんはInstagramで「太郎に関わる友達や友達のお母さんや、友達のおばあちゃんや、一人一人を人として成長させてくれたみんなでこの世界を作り上げたんだ…。こんなあたたかい世界をみせてくれた全ての人に感謝します」と綴っている。

病院での勤務中、若さは無敵、そして素敵だと感じた話

看護師のまゆんさんは、病院での出来事や感じたことなども漫画にしている。「夜勤から帰宅後の話」では、家に帰った途端、疲れすぎて玄関で倒れ込むまゆんさんが。「早よ風呂入れ―」というばあばの声を聞きながらも、入院患者の70代の女性について話し始める。

「夜勤から帰宅後の話」1

「夜勤から帰宅後の話」2

「夜勤から帰宅後の話」3


「この話を描いたのは、ちょうどコロナ感染者が増えだし、ニュースでは若者の行動を叩く報道が多くなってきた時期でした。若者が高齢者にウイルスを運び、家庭内感染するなど言われていた時です。若者も十分に楽しみを奪われたり、一度しかない青春時代を楽しめなかったりしているはずなのに…。そんななかでの患者様と若いスタッフとの関係性から『若者の偉大さと重要性』を感じることができました」とまゆんさん。若い男性の看護師に会いたいという女性患者の乙女心に、共感する読者も多かったようだ。

「夜勤から帰宅後の話」5

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「太郎は私とは大きく違った角度から物事を見て、教えてくれるので笑いや驚きが絶えない日々です」と言うまゆんさん。2人と、2人を包み込むまわりの人々の優しい心や言葉が生み出す日常を、これからも見守り続けたい。

取材・文=重藤歩美(ウォーカープラス編集部)

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