【漫画】「かずって…どこまでもあるの?…ぶきみだね」当たり前を疑う子供の言葉に気付かされる
5歳のふーちゃんと2歳のこよちゃん、2人の娘との日常漫画をInstagramに投稿している、京都在住のうめさん(@umemem)。子供たちの純粋で真っすぐな行動や言葉をゆるいタッチで表現し、読者からは「心に刺さりました」「素敵」「かわいい!」など共感の声が多く寄せられている。今回はうめさんに取材し、投稿作品の中でも特に印象に残っている話について聞いてみた。

子供には当たり前が当たり前じゃない
京都弁がチャーミングな長女のふーちゃんは、絵や工作、歌やダンスで自分を表現するのが大好き。「常にエネルギーを発散しています」と言ううめさんの言葉通り、エネルギッシュなふーちゃんを見られるのが「アイドルの決めポーズ」。

手づくりのマイクを片手に「ママー、アイドルのコンサートみてーっ」とふーちゃん。かわいらしいダンスが始まるのかと思いきや、超クールなポーズを決める姿に思わず「最初のポーズかっっっこよ!!!」とツッコむうめさん。


「さぞラブリーなポーズで始まるんだろうなと思っていたのですが、まさかのかっこいい系だったのでびっくりしました。幼稚園でお友達とアイドルになりきって遊ぶ姿が垣間見えて楽しくなりました。『ふーちゃんとお友達、推します!』なんてコメントをいただいて嬉しかったです!」と話す。

そんなふーちゃんは、好奇心も旺盛。「数って…」では、急にうめさんに「かずって…どこまでもあるの?おわりがないの?」と問うふーちゃん。「一応そういうことになってるのかな…」とうめさんが言うと、「やっぱりそうなんや…かずって…ぶきみだね…」と怪訝そうな表情を浮かべる。


「子供といると、時々当たり前の事を疑わなければならない場面に出くわしますよね。長女の感じ方が私には独特でおもしろくて。最後に数の不気味さをイメージしたイラストを添えてみました!」とうめさん。「言われてみれば不気味!」「考えたこともなく、新鮮」などとコメントが付き、ハッと気付かされた読者も少なくなかったようだ。


姉妹の愛や葛藤に一喜一憂
次女のこよちゃんの前では、ふーちゃんもお姉さんらしくなるようで、「かわいい妹」ではこよちゃんへの愛が伝わってくるエピソードが。


こよちゃんの寝顔を見たふーちゃんが「めちゃくちゃかわいい~」とほほえむ姿に、うめさんも悶絶。「最高に癒された瞬間でした。誰に聞かせる訳でもなく、きっとふーちゃんの心からの気持ちなんだなと思えて幸せな気持ちになりました」とうめさん。


ただ、「絶対にやりたくないダンス」ではお姉さんゆえの葛藤を見せる一面も。子供番組のダンスを一生懸命に踊るこよちゃんを見て、「絶対にやりたくない」とふーちゃん。うめさんが理由を聞くと、悲しそうな表情で「かわいいって言ってもらえへんかもしれんもん」。


「そんなわけないやろ?!!いっぺんおどってみ?!!!」とうめさんが言うと、おずおずと踊り出すふーちゃん。「ふーちゃんカワイイイイ大スキ!!!」の掛け声でやっと笑顔になった。


「胸が締め付けられる出来事でした。次女が生まれてから、『長女優先』を心掛けていたつもりでしたが、やはり思うところがあるんだなと再確認しました。もっともっと気持ちを伝えていきたいです!『ふーちゃん、かわいいよ!』と長女を励ますコメントをたくさんいただきました」


最後にうめさんは「子供たちが『やめて』と言うまでは、子供たちのエピソードを漫画にしていきたいです。いつも見てくださっているみなさん、ありがとうございます!」と締めてくれた。
いろいろな感情や気付きを与えてくれるうめさんの日常漫画。ふーちゃんやこよちゃんがどんどん成長する姿を、温かく見守り応援し続けたい。
取材・文=重藤歩美(ウォーカープラス編集部)