【漫画】思ってたのと違う…！斜め上の行動すら尊いハムスターとの日々

ハムスターを飼う日々を漫画にしているはむはむ(@sutekinahamusta)さん。ハムスターの見た目や仕草のかわいさはもちろん、思わず笑ってしまう予想外の行動などを描き、SNS上で話題となっている。はむはむさんに、ハムスターを飼い始めたきっかけや、お気に入りのエピソードについて聞いてみた。

何気ない疑問がきっかけでハムスターの虜に

普段は介護士として働くはむはむさんが、ハムスターを飼い始めたのは3年前の2018年。現在は、まるまるとしたシルエットが魅力だというジャンガリアンハムスターを飼っている。興味を持ったきっかけは、何だったのだろうか？

「ふと、『ハムスターってどんな生き物だっけ？』と思いネットで検索したのがきっかけです。たくさんのかわいい動画や写真に触発され、飼いたい！と思うようになりました」

その愛らしさに心を奪われ、ハムスターを家に迎えたはむはむさん。漫画にしようと思ったのは、多くの人に魅力を知ってもらいたかったからなのだそう。だが実際に漫画を投稿したところ、「私自身がハムスターの魅力を全く知らなかったので、きっとみなさんも知らないんだと思っていましたが、実はそんなことはなかったです」とのことで、Twitterにはハムスターを飼う人からのコメントが続々。「うちの子も同じです！」や「情景が目に浮かびます」といった、共感の声が寄せられている。

ハムスターを飼い始めて、生活習慣にも変化が

出勤前に急いでいるとき、顔を見せてくれたハムスターについ足を止めそうになったり、巣箱から出てきたハムスターが気になって、動画に集中できなくなったり。漫画ではそんな強いハムスター愛にあふれる日常が、面白く描かれる。以前と比べ生活はどのように変わったのか聞いてみた。

「ハムスターが部屋を散歩するので床に物を置かなくなり、夜行性のハムスターのために夜は電気を消し、ハムスターが野菜を食べるので私も野菜を食べるようになりました」

すっかりハムスターファーストな生活になったはむはむさん。どこが特に魅力に思うのか聞いたところ、「か弱い小動物だけど、人間の助けは一切必要としないところと、食べ物を行儀よく両手で持って食べるところ」だと教えてくれた。

人間の思い通りではなく、ハムスター自身で考えて動く姿に感動

はむはむさんに、今まで投稿した中で特にお気に入りの作品を聞いてみた。

ひとつは、普段使ってくれないきのこ型のハウスを使ってもらおうと横倒しにしてみたら、全く別の隙間に入られたエピソード。まさかの展開に読者からも「想像した斜め上を行きますよね」や、「そんなところがまたかわいい！」といったコメントが寄せられた。

もう一つは、冬に床材で巣箱を覆って温かくさせようとしたら、翌日全部はねのけられてしまった話。「人間の思う通りにはなりません。自身の考えできちんと行動しているんだと思うと、感動します」とお気に入りの理由を教えてくれた。予想を超えた行動も、人を引き付ける魅力なのかもしれない。

実はハムスターは、寿命が約2年と短い動物。ハムスターを飼って3年になるはむはむさんも、現在2匹目を飼っている。一緒に過ごせる時間が短いなか、お世話をする上で心掛けていることはあるのだろうか。

「ハムスターはハムスターの時間を生きているので、急いであれこれしてやろうとしないこと。あとは、おいしい食べ物をたくさん食べてもらうことです」

人間の基準で考えず、ハムスターにとっての快適な生活を大切にしているそう。

今後もハムスターとの生活で感じた新たな気付きを、描き続けたいというはむはむさん。最後に、読者へメッセージを貰った。

「ハムスターをかわいいと言ってくださる皆さん、『うちのハムスターもこうだよ！』と教えてくれる皆さん、その他の漫画を読んでくださる皆さん、漫画を続けられているのも読んでくださる方がいるおかげです。いつも読みに来てくださってありがとうございます」

これからもはむはむさんとハムスターの幸せな日常を、楽しみにしたい。

取材・文=松原明子