【漫画】好きピのために腹筋割りたい!“宅トレ”が結ぶ恋物語に「好き」「パワー!」と大反響

「好きピのために腹筋割りたくてさ~!!」理想のスタイルのため、ゼミの同期に相談するギャル。だが実は、彼女の「好きピ」こそ、その同期で――!?コロナ禍で運動不足になりがちな昨今、注目を集めている「宅トレ」をテーマにしたラブコメ作品がTwitter上で注目を集めている。

【漫画】「好きピのために腹筋割りたいギャルの話」を読む「好きピのために腹筋割りたいギャル」 (C)輪立さく/講談社

好きピのタイプは「腹筋が美しい方」 宅トレで接近する2人にキュンとする

話題を呼んでいるのは、漫画家の輪立さく( @39wdc )さんが2月、自身のTwitterに投稿した「好きピのために腹筋割りたいギャルの話」。明るいギャルの「原田シノ」が、好きな人のため腹筋をシェイプアップしようと、同じゼミに所属する「マジ本」に相談を持ちかけるところから物語ははじまる。

宅トレYouTuberのマジ本に、一対一でトレーニングを教わりたいというシノ。マジ本はおすすめのトレーニング動画を紹介して去っていくが、シノの真の目的は「一対一でトレーニング」の方だった。シノはマジ本の動画チャンネルの古参ユーザーで、マジ本こそ彼女の「好きピ」その人。マジ本が好きな女性のタイプを「腹筋が美しい方」と話しているのを知った彼女は、マジ本のために腹筋を割ろうと志したのだった。

「好きピのために腹筋割りたいギャル」 (C)輪立さく/講談社

つれないマジ本にもめげず、地道に動画のトレーニングをこなしながら、「筋トレとかって具体的な目標がないと捗らんくね?」と、一緒に海に行く約束を取りつけるシノ。マジ本はトレーナーとしてそれを承諾し、シノの努力はステップアップしていく――。宅トレを軸に、2人の恋模様が描かれていく作品だ。

「好きピのために腹筋割りたいギャル」 (C)輪立さく/講談社


宅トレにハマった作者、見ていた動画から生まれたアイデア

本作の投稿には10万件以上のいいねが寄せられ、ユーザーからは「パワー!」という掛け声や、宅トレが繋ぐ2人の関係に「好き」という反響が多く集まった。また、劇中で描かれるトレーニング方法や食事への考え方に「勉強になります」というコメントも見られた。

同作は2月9日に発売された『 好きピのために腹筋割りたいギャル 』(少年マガジンエッジコミックス)の1~3話で、コミックスには2人のその後のエピソードや、さらに詳しいトレーニング内容についても描かれている。そこで今回、ウォーカープラスは作者の輪立さくさんにインタビュー。本作のきっかけや創作での裏話を聞いた。

「好きピのために腹筋割りたいギャル」 (C)輪立さく/講談社

――本作を執筆したきっかけを教えてください。

「YouTubeを観ながらの宅トレにハマったのがきっかけです!動画のコメント欄を眺めていたところ、『この人って動画主にガチ恋なのかな…?』と思えるような内容をちらほら見つけ、配信者に恋するギャルという形の叩き台になりました」

――宅トレにはまる前は定期的な運動はされていたんでしょうか?

「学生のときは毎日ピアノを弾いていたので、運動といえば運動でしょうか…!プロテインを飲み始めたのもピアノがきっかけでした。社会人になってからはほぼゼロで、通勤中の階段レベルで息切れするようになったので、これはまずそうだと思い運動を始めました」

――作中ではトレーニング内容や食事についてなど詳しく描かれていましたが、これらの方法や知識は輪立さん自身で取材されたものなのでしょうか?

「本や動画から知識を得たうえで、自分で試してみて良さそうなもの、話の内容に合いそうなものをピックアップしています!載せたレシピは創作ですが、掲載前に何度か試作してちゃんと美味しいかどうか確認しました(笑)」

――宅トレでの個人的体験が反映されているエピソードはありますか?

「単行本に収録されている反り腰の話です。友人に話を聞いてもここでつまづく人が多かったので、同じような人に知ってもらえるきっかけになれば、と思っています!」

パイロット版から連載へ。変化したポイントは?

「好きピのために腹筋割りたいギャル」 (C)輪立さく/講談社

――とにかく明るくまっすぐなシノ、天然なようでうぶなマジ本ともに好感のもてるキャラですが、こだわった点はありますか?

「パイロット版が4ページ漫画だったので、4ページでどういうキャラクターか分かってもらえるように意識して作りました!個人的な趣味なのですが、中身がピュアで子供のようなキャラクターを好きになりやすいのでシノもマジ本もそういう要素を含んでいると思います」

――宅トレをストーリーに盛り込む上で意識したことがあれば教えてください。

「パイロット版の時点では運動に関する説明ページのようなものは設けておらず、担当編集の方のアドバイスで今の形になりました。だいたいの話は紹介したい宅トレや豆知識を先に1つ決めて、それに肉付けする形でストーリーを考えていたと思います!」

――特にこんなところに力を入れた、これまでとアプローチを変えてみたという点はありますか?

「Twitterに載せている4ページ漫画では必ずオチを作るように意識していましたが、週刊連載のチャンスをいただけたので各話ごとにヒキを作るように意識しました」

――Twitterでの掲載には大きな反響が寄せられ、コミックスを購入したという声も数々聞かれました。反響についてはどう感じていますか?

「思った以上の反響で本当に嬉しいです!良質なコンテンツが飽和している中、需要を感じていただける方に届けるのはなかなか難しいことだと感じています。バズってよかったです。レビューや感想もたくさんありがとうございます。全部読んでます!」

――今後はどんな作品を描かれる予定ですか?

「実は連載終了直後から休みなく原稿作業をしておりまして……4月頭くらいには新連載のお知らせができそうです!ぜひTwitterをチェックしてください!」

取材協力:輪立さく(@39wdc)

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