【漫画】鬼畜コーチの「直球すぎる言動」にキュン!それがアスペルガーの特性だと知らぬまま恋に落ち、大変なことに

アスペルガー症候群(自閉スペクトラム症)と診断されたご主人とのちょっとユニークな日常生活をInstagramで発信している、ちくわさん( @chikuwa_bloger )。彼女のコミックエッセイ連載「好きになった人はアスペルガーでした」は、ちくわさんとご主人の出会いから、沸きあがる違和感、まさかのカミングアウトを経て、それを受け入れ結婚するまでを描く。

今回第3話のテーマは「変テココーチが彼氏になった」。テニススクールに通い始めたちくわさんは、担当テニスコーチ(のちのご主人)のスパルタ指導や失礼な言動にうんざり。それはアスペルガー症候群の特性によるものなのだが、ちくわさんはまだ知らない。やがて、周囲を気にしないコーチの変わった行動に「本当は裏表がないだけの、おもしろい人なのかも」と興味を抱き始めていた。

第3話「変テココーチが彼氏になった」

コーチの奇想天外ぶりをさらに探るべく、バレンタインチョコを渡すことにしたちくわさん。「どうせ義理だろ」などと文句を言われると思いきや…。

第3話「変テココーチが彼氏になった」1

第3話「変テココーチが彼氏になった」2

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子供のように無邪気に大喜び!その姿にちくわさんは、最初鬼畜とすら思ったコーチのことを初めて「かわいい」と感じる。

ある日、予定していたレッスンが中止になったことがきっかけで、ちくわさんはコーチと居酒屋で食事をすることになった。ほろ酔いになったところで、ふとちくわさんが軽い気持ちで仕事の悩みを口にしたところ、コーチからは思いがけない言葉が返ってきた。

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ちくわさんが鬼畜コーチと交際を始めるという、まさかの展開となった。

子供っぽい振る舞いや裏表のない言動に魅かれる

コーチ(ご主人)が義理チョコにどんな反応をするか、ちくわさんは楽しみだったそう。「文句を垂れるだろうと思っていたので、少年のように喜んでくれたことには『ギャップ萌え』を感じましたね(笑)。やはり女心としては、プレゼントしたものを全力で喜んでくれるのはうれしいものです」

アスペルガー症候群の人の精神年齢は、基本的には低い傾向にあると言われる。そのため、はたから見ると、仕草や行動が子供っぽく感じられるケースも。「夫は人目を気にする意識も低く、相手の立場にたって振る舞うことが苦手。さらに、ADHDの中でも『衝動性』が強い傾向にあり、思ったことをなりふり構わず言葉に出してしまいます」

ちくわさんとしても、義理チョコとはいえ少し恥ずかしい気持ちがあり、他の生徒さんがいないタイミングを見計らって渡したそう。しかし、「場の空気を読んだり、人の気持ちを想像することができない夫。他の生徒さんがいるところにわざわざチョコを持って行き『俺がもらったんだ』と大声で見せびらかすという、驚きの行動に出てしまったんだと思います」

居酒屋で「上司が嫌なら辞めろ!」とズバリ助言された体験についても、実際は酒の席の軽い愚痴のつもりで、仕事の悩みを打ち明けただけだった。「アスペルガー症候群の人は、相手の立場を想像し、その想いに共感することが極めて困難です。私としては仕事の大変さに共感してもらえて、『そうなんですね』『すごいですね』といった社交辞令的なあいづちがあればそれでよかった。でもコーチ(夫)はそれを真剣な悩みととらえ、『だったら仕事を辞めるか、起業するしかない』とズバッと言ってきたんでしょう」

今となってはそう分析するちくわさんだが、その当時は「そこまではっきり言われたことがなかったんで驚愕しました。でも間違ったことは言っていないし、『この人は他の人とは違って、ウソや建て前を言わない人なんだ』と思いました」。コーチに対してはそれまでマイナスの印象だっただけに、むしろ一気に逆転し完全に心をつかまれたという。

付き合い始めると、彼に対する違和感が見えてきた

だがこの後、彼とより近い距離感になったことで、アスペルガーゆえの一般には理解しがたい思考や行動に対し違和感が噴出。ちくわさん自ら「この後とんでもない沼に入り込もうとは知るよしもなかった」と記している通りの、未知の苦悩を体験することになる。

なお、ちくわさんのご主人の場合は、人の気持ちを想像できない特性に加え、多動性や衝動性に代表されるADHD(注意欠如・多動症)の特徴もあるタイプ。漫画内や記事に出てくる特徴の描写はあくまでちくわさんとご主人のケースに対する説明で、すべてのアスペルガー症候群の方に当てはまるわけではないことを念のため補足しておく。

取材・文=折笠隆

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