【漫画】「デンチャー!キター!」大好きな電車で言葉を覚えていく、発達障がいの息子の確かな成長/自閉症育児奮闘記
コミックエッセイ連載「自閉症育児奮闘記~今できること」は、シングルマザーのまるさん(
@shishishishimr
)と、発達障がいと診断された幼い息子・リュウくんの日常を描いた作品だ。ただでさえ大変な初めての育児に加え、息子の成長への不安や戸惑い、悩みが描かれ共感を呼んでいる。また、そんな親の苦しみをよそに、ゆっくりと確かに成長していく息子の姿も微笑ましい。5回目となる今回は、まるさんがお休みの日に、リュウ君と大好きな電車を見に行くことになった話を紹介する。






本業にパートにと、忙しい中の休日。それでもお構いなしに、リュウくんは遊んでほしいとせがんでくる。体は疲れているものの、家の中にいてもしょうがないと、リュウくんの大好きな電車を見に出かける。















駅のホームで目の前を走り抜ける電車を見て、リュウくんは「デンチャ!キター!」と大興奮!ちょっと落ち着きがないのは気になるものの、電車をきっかけにさまざまな言葉を覚えていくリュウくんの姿に、まるさんは確かな成長を実感するのだった。
乗り換えの道順をきちんと覚えてくれている!
まるさん自身出かけることが好きで、リュウくんとよく電車に乗っていろんなところへ出かけているそう。リュウくんが電車好きなところは、ほかのエピソードでもいくつか描かれている。
興味があるものはやはり覚えが早いようで、「何度か行った先の道順を(リュウくんが)記憶しているようです。降りる予定ではないある駅に停車した時、ドアが開いた瞬間に『オリルー』と引っ張ってきて、『えっ!?ここで降りるの?どこ行くの?』と電車から降ろされると、ちょっと複雑な乗り換えの道をぐいぐい引っ張って先導。本人の乗りたい電車までたどり着けました。『ちゃんと覚えているんだね!』とびっくりしました」
まるさんにとっては何でもないお休みの日でも、リュウ君にとっては1日1日がかけがえのない経験になっているようだ。
取材・文=折笠隆