【漫画】突然のがん告知に頭が真っ白…でも落ち込んでいられない!夫や子供にすべてを伝えると、その反応は
幸せに暮らしていた一家の母親が突然がんに。これからどうする?その時家族は?「がんサバイバー」という言葉もあるように、がんと闘病・共存しながら日常を送る生き方が注目されている。そんな中、自らのがんとの闘病や家族との触れ合いを漫画「鼻腔ガンになった話」に描き、Instagramでアップして反響を呼んだのが、やよいかめさん(
@yayoi_kame
)。そのリメイク版を連載として描いていく。今回は第3話で、がんを告知された直後のやよいかめさんの行動を追う。
やよいかめさんはご主人とお子さん2人の4人家族。毎冬恒例の風邪をひいたが、その後なぜか治らない鼻詰まりの症状が気になっていた。引っ越しなど多忙なこともあり市販薬でやり過ごしていたが、やがて眠れなくなるほど悪化し病院へ。検査の結果、鼻腔がんと告げられる。











まずはご主人に連絡。精神的に動揺していることが自分でもわかる。






心配したご主人が会社を早退して、家で待っていてくれた。話し合いの結果、がんのことをお子さんへ伝える決断をする。










体調の不安を我慢してまで家族に尽くすという考えは間違いだった、自分を大事にすることこそ家族のためになるんだ、とやよいかめさんは痛感する。
がん告知を受けて、まず家族にどう伝えたか
がんを告げられた瞬間は、頭が真っ白になったというやよいかめさん。「信じられなくて、検査結果に間違いがある可能性はないのかと先生に尋ねました。あまりのショックに、先生の話がちょっと遠くから聞こえてくるような不思議な感覚になったのを覚えています。自分の大事なことを先生が説明してくれているのに、人ごとのように感じられました」
激しく動揺したやよいかめさんだが、すぐさま行動に移る。ご主人への連絡、そしてお子さんへの告知…。「子供への告知は正直迷いました。『ママが死んでしまうかもしれない』という事実は、子供には残酷なような気がしたからです。でも、もし自分だったら親に隠し事をされる方がショックだな、今後子供が親のことを信用できなくなってしまったら本末転倒だな、と思って。最終的には、正直にがんになってしまったということを伝えました」
今回の漫画に描かれていないところでは、やよいかめさんのお母さんへの告知があった。「私の母にがんであることを電話した時は、申し訳ないような気持ちになりました。というのも、私の父と叔母ががんで亡くなっているからです。母にとっては3回目となる、近しい人間のがん告知は辛かったと思います」。未登場だが、後にはお母さんとのやり取りが描かれる。「漫画の中ではおもしろく描いていますが、実際母にとっては不安でしょうがなかったと思います」
鼻づまりによる初診から2週間でまさかの急展開。これからさらに精密な検査、そして治療が始まる。
取材・文=折笠隆