【漫画】専業主婦はなぜ肩身が狭い!?「髪はボサボサ」「泥だらけのスニーカー」家事と育児の無償労働に答えをくれよ!
「子供がいる専業主婦は、365日24時間労働。自分の好きなタイミングでトイレにも行けない過酷な職場」「どんな企業よりもブラック」「全力で家事をこなし、全力で子供と向き合うのは立派で、この上なく尊い仕事」など、Twitterにコメントがあるように、専業主婦は子供との時間が長く、気を張って育児をしなければならない時期がある。と同時に専業主婦であることに「後ろめたさや孤独、焦りを感じる」と言う人も多い。そんな専業主婦の繊細な心の揺れを丁寧に描いたみこまる(
@micomalu
)さんの『専業主婦って働いてないの?』を紹介する。
みこまるさんといえば、ウォーカープラスでも読者の共感と感動を呼んだ「
新車の契約破棄にやってきた少女の話
」や人付き合いが苦手な「
隣の紀陽さん
」など、丁寧な心理描写で読者の心を惹きつける作品を多く描いている。今回もまた、“働いてない“と言われがちな専業主婦の心のもやもやをスカッ!とさせてくれるストーリーだ。
主婦は専業じゃ、ダメですか?
本作は、求人サイトのスタンバイと株式会社コルクの漫画賞の作品。「あなたの周りのかっこいい同僚を教えて」というテーマで、子育て中の専業主婦の仕事をフィーチャーしている。物語は久しぶりにあった同級生に「今サチって、働いてないんだっけ?」という一言からスタート。この「専業主婦=働いてない」という定義にサチは些かもやもやを感じていた。
サチは、めざましく成長する瞬間を子供といっしょに向き合いたいと専業主婦の道を選んだ。上の子は歩けるとはいえ、まだまだ甘えたい年頃。下の子は、絶賛“イヤイヤ期“の真っ只中である。
自分の泥だらけのスニーカーを見ながら、ヒールを履いたのはいつだっけ?と過去を振り返るサチ。“全力で子供と向き合って家事をこなしているだけでは、働いているとは言えないのかな?“専業主婦が認められないことは、まるで自分が「否定」されているようで虚しかった。
さらに、お互い全力で仕事、家事や育児をこなしているおかげで、夫婦の会話が少ないのも当たり前になっていた。専業主婦の自分を夫はどう思っているのだろう?そんなもやもやが溜まっていたある日、サチは会議資料を忘れた夫の職場にファイルを届けに行くことに。
抱っこひもで下の子供をおんぶし、上の子供と手を繋いでオフィスへ向かうサチ。足を踏み入れた途端、あまりにも煌びやかなオフィスファッションの人たちと場違いな自分の姿が恥ずかしく、萎縮してしまう。
そんな時に会社の同僚に声をかけられ、会社で夫が「奥様は、カッコイイ同僚なんだ!」と言っていること聞かされ、しばらく荒んでいたサチの心がみるみる潤っていく!
仕事も家事や育児もどちらが上でもどちらが下でもないが、慌しい日常に心の余裕すら無くしてしまう時がある。そんな当たり前のことを一番大切な人が気づいていてくれたら?何より心強いものはないだろう。同じような悩みを抱えている読者からは、読後「何か救われた!」「最高に価値あるものは無償」と心に沁みた声が届いている。
画像提供:みこまる(@micomalu)