【課金から始まる恋!?】職場の女子に投資!!それはジュース1本から始まった?「ギャップがたまらん!」「かわいすぎる」と読者の声止まらぬ

「推しのために注ぎ込みたい!」という人の気持ちがお分かりか?“推し“とはアイドルなどの三次元だけでなく、二次元やゲームの世界で使われる「ファン」を意味する俗語。“推し“は“好き“よりも崇高な位置にあり、見返りを求めることはない。これが、俗にいう「推し課金勢」である。

そんな課金オタクに恋をする女の子が彼の心を動かすためにとった秘策が「私にも投資してみない?」という盛大な告白だった。稀にみる課金の恋(!?)を描いた詠嶌太郎(@N_taro_P)さんの「職場の女の子に投資する話」を紹介する。
詠嶌太郎さんといえば以前ウォーカープラスで、記憶の逆行とともに死に至る病に侵された「
ワールド・エンド・ラビット
」を配信。大切な人との別れに向き合い、それでも生きていく希望を描いた作品に「感動した!」「涙しかない」とすざましい反響を得た。今回は打って変わって純度100%の恋。好意に鈍感な課金オタクの心を動かすことはできるのだろうか?
推しが生きがいの男をどうやって落とす?

主人公の畑本育人は、課金オタクである。推しに課金するのは“家賃分“(9万円)までと決めていて、無駄遣いはしていないと豪語している。今月の課金金額は6万円。そんなガチ勢の畑本に引いているのは、同じ書店で働いているアルバイトの轟ミランだ。密かに彼のことが好きな轟は、データに課金する畑本に納得がいかない。

轟ミランは見た目は派手だけれど、真面目に働いていて頼もしいバイトリーダーだ。しかし、畑本の印象は「いい子」止まり。彼女を恋愛対象としては意識していなかった。

轟と畑本の出会いは、数年前に遡る。進路に不安を抱き、書店を訪れた時のこと。参考書を見ようとしたが、見た目からして何も考えてなさそうな轟に「場違いな客」という冷めた視線を送られ、怯んでしまう。思わず泣き出してしまった轟に、声をかけてくれたのが畑本だった。

あれ以来、ずっと畑本のことを思い続けている轟。しかし、畑本は課金オタクで轟に全く興味がない。どうにかして畑本の気を引くことができないかと考えた轟は「好みの女の子になるから、あたしにも投資してよ」と、一世一代の盛大な告白をしたのだった。

轟の勇気を振り絞ったアピールに畑本は「いいよ」とOK。まさか、今までの好きアピールに気付いてた!?と轟は喜ぶが…。

ユーザーの課金は、コンテンツを支え継続させること。新しい衣装やファングッズの展開など、推しをバックアップし、世間に周知されるための“投資“だと考えている畑本にとって、轟の言葉は虚しいほど空回りしてしまう。

もちろん轟は対価を求めているわけではない。ただ自分のことを意識して欲しい一心で言っただけ。そんな気持ちがわかっているのかいないのか。畑本は、日頃から頑張っているということでジュース1本を轟にあげた。轟は自分の気持ちがまったく届いていないことに気付き、そこから巻き返しを図るのだった。
一喜一憂する轟の真っ直ぐな恋愛に、Twitterでは、「ピュア」「可愛いすぎる」と胸を撃ち抜かれる人が続出。「これが無料で読めていいのか?」と読者の声も止まることなく、5.3万いいねと1.3万のリツイート(2022年6月時点)の称賛を得ている。轟に投資してもいいといった畑本は、果たして彼女にいくら課金するのだろうか?
画像提供:詠嶌太郎(@N_taro_P)