虫が苦手な人からも「可愛い」と称賛の声!カイコをモデルにした漫画『モスのいる日常』に魅了される人が急増中
ペットとしてメジャーなのは犬や猫だが、ある世界では“モス”なる生き物が一番人気らしい。
モスとは蛾のこと。虫嫌いな人からすれば想像するだけで背筋が凍りそうな話だが、ここで出てくるモスは一味違う。虫嫌いからも「可愛い!」と言わしめるモスが登場する、大谷えいちさんの漫画『モスのいる日常』を紹介したい。

3億5000万年前、虫は巨大だった。地上には、70センチのトンボや1メートルものセミがあふれていたという。そして現代。巨大な虫は絶滅した……と思いきや、一部は生き残り、社会問題にもなっているのだそう。

そんなある日、外出しようとしたお兄さんのほっぺたに“モスっ”としたものが…!ドアが開く音に驚いた巨大虫・モスが落下してきたのだ。白くてふわふわしたモスは大人しく、お兄さんに抱っこされている。

次の日も白いモスはお兄さんの住むアパートの廊下にいた。モスは擬態が上手く、木の肌やこの葉そっくりな模様や姿で敵の目をくらますのだという。しかし、白いモスはまったく擬態できていない上に、体力も少なく、壁にずっと張り付いていることもできない。

「今までどうやって生きてきたんだろ」といぶかしむお兄さん。白いモスのことをよくよく調べてみると「カイコ系のモスは野生では生きていけません」「何世紀も人間がお世話をしてきたので、自力で飛ぶこともできません」「責任を持って最後まで飼いましょう」という衝撃の事実が判明!そのころ、白いモスは雨に降られてずぶ濡れになっていた。

慌てて白いモスを保護したお兄さんは、びしょ濡れになってしまったモスを乾かし、ブラッシングをしてやる。元のふわふわになったモスを抱えながら「この物件…確かペットOKだったよな…」と呟くのだった。
この漫画が公開されると、「モスモスしたい〜!」「1匹欲しい」「モスと暮らしたい」など、Twitterで9.8万いいね獲得(2022年6月時点)の大反響が巻き起こった。「虫は好きじゃないけどこのモスは可愛い」「虫嫌いなのに読める…」と、虫が苦手な人もモスの可愛さに魅了されたようだ。第2話以降では、モスを飼い始めたお兄さんが予想外の出費に苦しむものの、モスの魅力の虜になっていく様子が描かれている。『モスのいる日常』は「MATOGROSSO(マトグロッソ)」で連載中。お兄さんに懐いていくモスの姿を見れば、あなたもきっとモスの可愛さにノックアウトされるはずだ。
(C)大谷えいち/イースト・プレス