嵐の夜の訪問者!「車のトランク」か「別荘の2階」怪しいのはどっち?「秘密」が暴かれる時、巧みなミスリードでわかる犯人に“ゾッ”!!

嵐の夜、山奥にある山荘にやってきた訪問者。突然のお尋ね者を快く受け入れてくれたのは、執筆中の期間山荘に籠るという作家だった。そして、突然の停電。ミステリー小説の序章のようだ、と2人は話を進めるうちに会話の端々に引っ掛かりを感じ始める。その理由は、2人とも密かに隠したい「秘密」を抱えていたからだった。まるでスリリングな小説を読んでいるかのように、ハラハラドキドキ展開が止まらない大家(@ksyjkysk)さんの「嵐の日の来客」を紹介する。

物語の筋立てや伏線が巧みな大家(@ksyjkysk)さんは、ウォーカープラスでも性癖まで暴露してしまう
「カミングアウト」
や大人になれない結末を描いた
「僕らの夏と灰」
など、今までに3作品ほど紹介してきた。趣味で漫画を描いている大家さんだが、ミステリーやオカルトともいえない奇妙な世界観に引き込まれる実力派。まだの方は、ぜひ鳥肌もののストーリーを読破してみよう。
嵐の夜の山荘で停電!?怪しい来訪者の正体は?

ストーリーテラーの序章のような「嵐の夜」「人気のない山荘」「停電」と3つの出来事が重なったら?現れた訪問者は一見普通の青年だが「電波が悪くスマホが繋がらないため、電話を借りたい」と山荘を訪れた。


2人で話していると、男が「トランクに大事なものが入っているので」と意味深な発言。その言葉に違和感を覚えた作家が「トランクに死体が入っているとか」と口にすると、相手も「一軒家の主人は家のどこかに転がっていて、実は家主は別の人間だとか」と言い返す。

とはいえ、そんなことは小説の中だけの話と2人は笑い飛ばすが…。訪問者がトイレを探しに別の部屋に向かうと、本棚にたくさんの殺人に関する書籍を発見する。小説家なので資料としておかしくはないのだが、妙に背筋が冷たくなるのだった。

そして、家主が災害用に用意してあったラジオをつけると、突然、近隣の雑木林で頭部のない遺体が発見されたという緊急ニュースが流れてきて…。

嵐の夜、突然現れた青年はトランクに大事な何かを隠していて、家主の作家は温厚そうに見えるがどうやら2階には上がらせたくなく、青年の動きを注視している。2人の「秘密にしたいこと」がミステリー要素と交差し、ハラハラする展開に最後まで目が離せない。
本作はホラー漫画ではないが、ミスリードの巧みな演出で「怖かった」「痺れる展開!」と読者から多くののコメントを集め、1.1万いいねと2839リツイート(2022年6月時点)の共感を得ている。
画像提供:大家(@ksyjkysk)